麗澤中学・高等学校（千葉県柏市/校長：櫻井 讓）では、生徒が主体的に学ぶことができるICT環境づくりに日々取り組んでいる。
2022年9月には、全教室に電子黒板と最新のオンライン授業用機器を常設。状況に応じて、対面とオンラインを選択可能な「ハイフレックス型授業」に対応できる環境を整備した。加えて、全生徒が海外の講師とビデオ英会話ができる強固なネットワークを校内全域に整備。他にも、動画やアニメーションの制作、DTM制作ができる高性能ゲーミングPCや本格的な配信機材等も充実している。
同校で実践しているICT教育は生徒が主体となることを目標としている。その象徴的な取り組みが、有志の生徒で構成される「チームICT」の活躍だ。このチームは、生徒が自主的にICTの活用方法について研究し、様々な取り組みを実施している。実践例としては、体育祭や文化祭などのイベントでのライブ配信、ダイジェスト動画の制作、外部コンテストや大会に向けた創作活動やeスポーツの取り組みが挙げられる。これらはすべて、生徒自身の「やってみたい！」という気持ちから実現したものだ。
カリキュラムの中でも、中学3年生では、探究学習の一環として、プログラミング言語Pythonを利用した電子工作に取り組む。身近な問題を解決できるシステムを生徒自ら考案・設計・構築する授業を展開し、大学入学共通テスト「情報Ⅰ」を見据えたプログラミング教育を実践している。
情報科主任でDX推進チームゼネラルマネージャーの野口紘司教諭は、「ICT教育はデジタルに重きを置くのが一般的ですが、デジタルネイティブな生徒たちにとっては『アナログの良さ』を知ることも重要です。例えば、相手に感謝の気持ちを伝えるとき、手紙とメール、どちらがより良いのかを考えた際、その時に応じてアナログツールを使うべきか、デジタルツールを使うべきかは変わります。アナログかデジタルか、どちらがより良いのか瞬時に判断できる力こそが、これからのSociety5.0の社会で求められている能力のひとつと考えています。」とコメントする。
