2011年と2021年の大学合格者数を比較 伸びている学校はここだ! 総合第1位は東京都市大付!慶應義塾大、明治大でトップなど複数の難関大学でランクイン。厚木、洗足学園、横浜翠嵐が続く

キャンパス移転、新設が活発 早めの情報収集を


表8 青山学院大合格者が増えている学校上位20校

2011年と2021年の大学合格者数を比較 伸びている学校はここだ! 総合第1位は東京都市大付!慶應義塾大、明治大でトップなど複数の難関大学でランクイン。厚木、洗足学園、横浜翠嵐が続く


表8の青山学院大を見てみましょう。2003年に人文・社会科学系学部の1、2年生が学ぶ厚木キャンパスを相模原に移転し、あわせて世田谷キャンパスの理工学部も相模原キャンパスに移転しました。さらに13年からは大半の文系学部が4年間渋谷の青山キャンパスで、理工学部と社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部が相模原キャンパスで4年間学ぶことになり、人気がアップしています。合格者増加数ランキングでは、1位は厚木、2位は大和、3位は東京都市大等々力の順となりました。

青山学院大も表6の上智大と同じく女子からの人気が高いからか、上位20校のうち18校を共学校と女子校が占めています。また東京が14校、次いで神奈川が4校と、神奈川からの人気も高まっています。女子の場合、大学へは自宅通学する人が多いことから、キャンパスの再配置により4年間相模原キャンパスで学べるようになり、通いやすくなったことで神奈川の女子受験生からの人気が高まっているようです。

近年、キャンパス改革とともに学部改革が進んでいます。現在の中学・高校受験生が大学に進学する頃にはさらに選択肢が増えていることでしょう。これから大学で勉強したいことを念頭において、大学の動きに注意することが大切です。自分の将来に大きく関わるニュースがあるかもしれません。特に大学付属校を目指す人は早い時期から大学の情報集めをすることが必要です。エスカレーター式に大学進学と考えても、併設の大学に自分が学びたい学部・学科がないことも考えられるからです。また、大学受験を前提としている進学校を目指す人にとっても、大学のことをよく知ることはモチベーションのアップや進路の決定に大きく関わることですから重要です。まだ3年、6年先のことだと片付けないで、自分がどんな大学へ行って何を学ぶのかを考えるようにしましょう。

表9 立教大合格者が増えている学校上位20校

2011年と2021年の大学合格者数を比較 伸びている学校はここだ! 総合第1位は東京都市大付!慶應義塾大、明治大でトップなど複数の難関大学でランクイン。厚木、洗足学園、横浜翠嵐が続く


表9の立教大の1位は頌栄女子学院で、2位は大宮開成、3位は朋優学院です。立教大も上智大、青山学院大と同じく女子からの人気が高く、上位20校を見ると共学校と女子校が19校、男子校は20位の逗子開成のみです。また、埼玉、千葉、神奈川と幅広い県で合格者が伸びています。これは池袋キャンパスのアクセスの良さが影響していると考えられます。2013年3月には、東急東横線と東京メトロ副都心線が相互乗り入れし、横浜と池袋が結ばれました。これが5位の川和、20位の逗子開成など、神奈川の学校からの合格者増につながっているのかもしれません。

中央大、明治大、法政大への合格者が増えている高校上位20校