日本女子大学、YOMIKO、秩父市、西武鉄道が産官学連携 による「秩父市ストーリー共創プロジェクト」を始動 — Z世代に向けて秩父市の魅力を”縦スクロールコミック”で発信

日本女子大学、YOMIKO、秩父市、西武鉄道が産官学連携 による「秩父市ストーリー共創プロジェクト」を始動 — Z世代に向けて秩父市の魅力を”縦スクロールコミック”で発信

日本女子大学(東京都文京区)は、連携協定を結ぶ株式会社 読売広告社(以下、YOMIKO)と、JWU※1社会連携科目『課題解決型ワークショップを用いた企画開発』の授業を展開している。同授業の一環で、埼玉県秩父市と西武鉄道株式会社(以下「西武鉄道」)の協力のもと、Z世代に向けて秩父市の魅力をスマートフォン向けの”縦スクロールコミック”で発信する「秩父市ストーリー共創プロジェクト」に取り組んでいる。
※1 日本女子大学(Japan Women’s University)の略称

■秩父市の魅力を「縦スクロールコミック」で促進 

日本女子大学とYOMIKOは、2019年4月より連携協定を締結。毎年、課題解決型ワークショップを用いたJWU社会連携科目の授業としてプログラムを行っている。今回のプログラムでは、秩父市へのZ世代の観光誘致と地域活性化を目的とした「秩父市ストーリー共創プロジェクト」を立ち上げ、秩父市および西武鉄道の協力のもと、学生が制作したシナリオをベースに「縦スクロールコミック」を制作し秩父市の魅力をPRする。授業は、2023年9月4日(月)〜7日(木)の計4日間、25名の学生を対象に行われた。

プロジェクトの推進にあたっては、「YOMIKO CIVIC PRIDE ACTION※3」のノウハウを基に、学生が自ら秩父市を巡り、ストーリーにつながる魅力あるスポットを発掘。授業初日に講師からシナリオの作り方を学生にレクチャーし、2日目に秩父市を訪問。3日目には秩父市を舞台にしたシナリオをワークショップ形式で創作し、最終日に秩父市役所の担当者に対して発表するという授業内容。”ストーリーを作る舞台”という新しい目線で秩父市を巡ることで、今までとは異なる秩父の魅力発見にも繋がった。最終的にはプロのイラストレーターによりコミック化し、今冬、YOMIKOが運営する「CIVIC PRIDEポータルサイト」にて公開。加えて、秩父市市内や西武鉄道の各種媒体での展開を予定している。

講師には、YOMIKOの社員に加え、フジテレビヤングシナリオ大賞受賞を皮切りに数多くのドラマを手掛けてきた脚本家の中村允俊(なかむらまさとし)氏を招聘。学生たちがシナリオライティングの指導を受けた。

※2「シビックプライド/Civic Pride」:株式会社読売広告社の登録商標。
※3 住民が愛着や誇りを感じている地域の文化や伝統を「シビックプライド」醸成のための「資産」ととらえ、それらを活用したプロダクトをつくるプロジェクト

■JWU社会連携科目とは

JWU社会連携科目は、地域や社会が抱える多様な課題について実践的に取り組むことにより、社会で力を発揮するための豊かな行動力を身につける科目。1年次開講科目では、主に講義科目で文化、地域、多様性、防災、福祉、環境、SDGs等の社会連携に関わる知識・理解を深め、自らの視野を広げる。2年次以降は、自治体や企業、研究機関等と協働して問題発見・解決に実践的に取り組む演習科目を履修することができる。さらに、それらの成果を踏まえて社会連携・社会貢献活動I・IIで主体的な社会連携活動を行う。

これらの科目を段階的に履修することにより、自らの使命を見いだし、生涯にわたり社会に貢献し続ける力(信念徹底)、多様な人々と常にクリエイティブな協働を実践する力(共同奉仕)、社会課題の解決に向け豊かな発想で主体的に行動する力(自発創生)を身につける。