『清瀬旭が丘団地』に女子大生考案によるコミュニティスペース「ぷらっとあさひ」が完成–日本女子大学・日本総合住生活株式会社
日本女子大学(東京都文京区、学長:篠原聡子)と日本総合住生活株式会社(以下「JS」)は、東京都清瀬市にある清瀬旭が丘団地にて産学連携での共同研究を進めている。清瀬旭が丘団地の施設の一画に、学生のアイデアをいかしたコミュニティスペース 「ぷらっとあさひ」が完成し、2022年9月10日(土)より運用を開始いたした。
今回のリノベーションは、2019年にJSが主催したコンペにおいて、日本女子大学大学院 家政学研究科 住居学専攻 篠原研究室の学生たちが最優秀賞を受賞したことからスタートした。まずは、学生主体で住民へのアンケートやプレゼンテーションなどを行い、団地におけるコミュニケーションの課題や要望を調査。その結果を踏まえて、「ぷらっとあさひ」は学生が基本設計を担当し、JSや設計事務所との実施設計の打合せを重ね、2022年4月に着工し、7月に竣工した。今年度は、篠原研究室の修士課程1年2名、修士課程2年1名、博士課程(後期)3年1名がこの取り組みを担当して完成に至った。
誰もがいつでも気軽に立ち寄れ、日常に溶け込むスペースをコンセプトに考案。モノや空間を通してさまざまな人がつながる「プラットホーム」であり、誰もがいつでも気軽に「”ぷらっと”立ち寄れる空間」であってほしいという想いから、「ぷらっとあさひ」と名付けた。いつでも利用でき情報発信や情報共有の場となる「ぷらっとエリア」と、イベント時に開放される「きっかけヒロバ」で構成されている。
8月のプレオープン期間には、学生たちが「ぷらっとあさひ」の利用方法について説明や、これまでの活動経緯の展示、休憩スペースの感想を伺うなど、地域の人とびコミュニケーションを図ってきた。この期間中に、必要な設備や表示なども現地で確認し、運用開始に向けての準備を進めた。オープン後も地域の人と作り上げる空間を目指し、住民によるイベント開催や、学生の課外活動、本学社会連携教育センターを介しての活用など、住民と学生、地域社会がコミュニケーションできる場として幅広く提供していく予定。
【ぷらっとあさひ概要】
・場所:清瀬旭が丘団地 2-5-2号棟 106号室(東京都清瀬市旭が丘2丁目)あさひがおかぐりーんモール内
・アクセス:西武池袋線「清瀬」駅 バス9~15分 徒歩1~4分、東武東上線「志木」駅 バス20~22分 徒歩1~4分、JR武蔵野線「新座」駅 バス10~12分 徒歩1~4分
・平米数:58.59m2
【取り組みのこれまで】
・2019年度:JSが主催したリノベーションコンペで、日本女子大学大学院の学生の案が最優秀賞を受賞。
・2020年度:11月に『団地共用部とコミュニティ』についてのアンケートを住民対象に実施し、3月にアンケート結果報告会を開催。
・2021年度:団地内の集まり等に参加しながら、どのような場所があるとより良いのか、空間の使い方や人々のつながりについて考え、12月には、学生が考えた空間のプレゼンテーションを実施。3月には学生主催の住民との交流イベントを着工前の現地で開催。
・2022年度:4月に着工し7月に竣工。8月にプレオープン(内覧会・試験運用)し、9月10日(土)本格運用開始。
「ぷらっとあさひ」ホームページ
https://mcm-www.jwu.ac.jp/~sinohara/project/kiyose/plat_asahi.html
参考情報
【「建築デザイン学部(仮称)」開設予定(構想中)】
日本女子大学は、2024 年4月に同大初の工学分野を含む学部として、「建築デザイン学部(仮称)」を新たに開設する予定。従来の「家政学部住居学科」を発展的に独立させて新学部とする構想だ。同大の住居学科は、建築家の妹島和世氏、東利恵氏、貝島桃代氏、赤松佳珠子氏等、著名な建築家をこれまでに多数、輩出してきた。「建築デザイン学部(仮称)」となることで、これまで以上に、より広い視野を持ち、同時に生活環境への繊細な眼差しを持ったデザイナー、研究者、職業人の育成を目指し、国際社会の持続的発展に寄与できる女性の活躍を推進していく。