近畿大学経営学部とJR西日本が連携-大阪環状線の駅周辺を快適に!実地調査によってバリアフリーの飲食店へのルート案内を発信

近畿大学経営学部とJR西日本が連携-大阪環状線の駅周辺を快適に!実地調査によってバリアフリーの飲食店へのルート案内を発信

写真=記事を作成するに当たって、実地調査を行う様子

近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)キャリア・マネジメント学科准教授 松本 誠一ゼミは、令和2年(2020年)3月から西日本旅客鉄道株式会社(大阪府大阪市、以下JR西日本)と共に、若者の鉄道利用と地域創生をテーマとした産学連携プロジェクトを実施している。今回、あらゆる人が大阪環状線を快適に利用できるようにすることを目指して、JR大阪駅で車椅子利用者とベビーカー利用者約20人にヒアリング調査を行ったところ、休憩を取ることができる店舗がどこにあるかわからないという声が多く上がった。また、事前調査によって、インターネットで検索したバリアフリー情報と実際の店舗にギャップがあることもわかった。

そうした課題を解消するため、大阪環状線駅周辺の店舗やルートを学生が実地調査し、店内の段差や周辺の道幅など、グルメサイト等には載っていないバリアフリー情報を掲載した紹介記事とマップやルート案内を作成した。令和4年(2022年)5月6日(金)から、その情報をJR西日本公式Facebookで順次発信している。

【参加学生のコメント】
経営学部キャリア・マネジメント学科 4年 志原 治輝(バリアフリープロジェクトリーダー)
私は、中学時代にサッカーによる怪我で車椅子生活をした経験から、「バリアフリーを推進させたい」という想いで、このプロジェクトを発足させました。今回の企画では、グルメサイト等には載っていない店舗ごとのバリアフリーに関する情報を発信することで、事前に調べた情報と入店時のギャップを防ぎたいと考え、提案しました。実際に車椅子に乗って実地調査を行うことで、私たちが気づいていなかったバリアフリー利用者の視点を知ることができました。今後もこのプロジェクトを通じて、バリアフリーを必要とする方に少しでも寄り添うことができるよう貢献していきます。