研究力が高い大学ランキング2020(北陸・東海編)

研究力が高い大学ランキング2020(北陸・東海編)

写真=名城大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「研究力が高い大学(北陸・東海編)」だ。

1位は名古屋大学で225ポイント。多くのノーベル賞受賞者を輩出している同大は、「指定国立大学」の指定や国立大学法人東海国立大学機構の設立により、世界屈指の研究大学を目指した動きを加速させている。化学賞受賞の野依良治博士や、下村脩博士の研究に連なるのが「トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)」だ。ITbMでは、化学と生物学のミックスにより革新的な機能分子を生み出すことに挑戦している。また「未来エレクトロニクス集積研究センター(CIRFE)」では、「エネルギー変換エレクトロニクス実験施設」と「エネルギー変換エレクロトロニクス研究館」における産学官共創による窒化ガリウム研究を通じて、物理学賞受賞の天野浩教授らが省エネルギーイノベーション創出に取り組んでいる。

2位は名城大学で16ポイント。9学部大学院9研究科を有する同大では、幅広い領域で社会のニーズを捉えた教育・研究を展開し、LED共同研究センターや光デバイス研究センターなど、最先端の研究環境を完備している。 2019年にノーベル物理学賞を受賞した吉野彰教授をはじめ、世界レベルの研究者を多数輩出。文部科学省選定の私立大学研究ブランディング事業(世界展開型)に選出された「青色LEDを起点とした新規光デバイス開発」や、「新規ナノ材料の開拓と創製」など高度な研究を推進し、社会に貢献できる人材を育成す るとともに、同大の研究ブランドの全国展開を図っている。こうした最先端の研究を肌で感じることができる環境は、学生のキャリア形成にも大きく役立っている。

3位は金沢工業大学で12ポイント。教育力の面で大きく注目される同大だが、近年は研究力の底上げも顕著だ。同大が誇る世界レベルの研究領域の一つに、電波関係の分野がある。同大は4つの電波関連の研究室を有し、研究設備と扱う課題の両面で世界レベルの環境が整う。そのうちの一つ、工学部電気電子工学科の伊東健治研究室では、ワイヤレスでさまざまな電子機器に電力を供給する「無線電力伝送」の研究を進めている。この研究は内閣府が進める「戦略的イノベーション創造プログラム」、「IoE(Internet of Everything)社会のエネルギーシステム」研究の一躍を担っている。こうした世界レベルの研究において、同大では予備実験などで学生が大きな役割を果たしている。同大ならではの教育力に研究力をかけ合わせることで学生の成長を促し、研究力の向上につながっている。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、910校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


研究力が高い大学ランキング2020(北陸・東海編)