学校法人大妻学院が中期計画を策定 ~2028年度までに教育・研究面において女子大トップリーグの一角を占める位置へ
学校法人大妻学院(東京都千代田区)はこのたび、新たな中期計画を発表した。これは、同学院が2018年に創立110周年を迎えたことを受け、「女性の自立のための女子一貫教育」という伝統を踏まえて改めて定められたもの。創立100周年時に策定した中期計画を引き継ぎつつ、この10年間の社会情勢の変化を受けて教育・研究の理念を再構築し、今後10年を展望したビジョンと戦略に基づく新たな中期計画を策定した。
学校法人大妻学院は、まだ女子が高等教育を受けることや職業婦人として社会で働くことが容易ではなかった1908(明治41)年に、創立者である大妻コタカが女性のために開設した裁縫・手芸の私塾を起源とする。
同学院は2018年11月に創立110周年を迎え、このたび新たに中期計画を策定した。2008年には創立100周年にあたって中期計画を策定したが、この10年間の社会情勢の変化を受けて、新しい時代の文脈の中で、教育・研究の理念を再構築し、今後の同学院の展開の方向を定めることが必要であると判断したため。
新しい中期計画の策定にあたっては、創立者大妻コタカの教育理念にあらためて立ち戻り、教育機関の在り方を再確認することから始めた。
大妻コタカは「女性の自立のための女子一貫教育」を建学の理念としたが、その基本線は、豊かな教養と思いやりの心を持ち合わせた女性、かつ実技実学を身につけ、家庭あるいは職場においてチーム一丸となって取り組むことができる専門職業人たる女性を育成することにあった。この伝統を踏まえてさらに現代的な意義を研ぎ澄ませたものが今回の中期計画である。
「学び働き続ける自立自存の女性の育成」「女子教育に積極的な役割を果たす教育・研究活動」「持続可能な共生社会の実現への貢献」を学院の使命と再規定し、『VISION OTSUMA 2028』を掲げて今後10年を展望したビジョンと戦略を策定。学院のブランドを教育・研究の両面で刷新し、2028年度までに教育・研究面において女子大トップリーグの一角を占める位置を目指していく。
- ■大妻学院の使命
- 1.学び働き続ける自立自存の女性の育成
2.女子教育に積極的な役割を果たす教育・研究活動
3.持続可能な共生社会の実現への貢献
- ■ビジョンと戦略
- 『VISION OTSUMA 2028』
2028年度までに教育・研究面において女子大トップリーグの一角を占める位置へ
- ■『VISION OTSUMA 2028』5つの戦略ドメイン
- ・「教育と研究の大妻」へ一段のギア・アップ
・ブランド・イメージ刷新のための体制強化
・健全で安定的な財務基盤の構築
・「強く明るく風通しの良い大妻」という組織風土の実現
・大学・短大・中高の各部門の自立的発展と連携強化
- ■『VISION OTSUMA 2028』を実現するための6つのプラン
- 中期計画を構成する6つのプランは次のとおりです。
プラン1 教育・研究活動の活性化のために(教育/研究/学生支援)
プラン2 健全で強固な財務体制の確立について(財務/インフラ)
プラン3 社会的評価の一層の向上を目指して(入試/広報/就職支援/地域連携)
プラン4 戦略を意識した活動と働きがいのある職場構築について(人事/ガバナンス/組織)
プラン5 多摩キャンパスの活性化について
プラン6 4中高の今後の存続・発展戦略について
(大妻女子大学HP内関連ページ)
◇お知らせ「大妻学院中期計画を策定」(2019年11月8日付)
http://www.otsuma.ac.jp/news/2019/20191108143930