多様な学びと活動を実現する藍野大学の新学舎「Medical・Learning・Commons」が2020年2月竣工
2020年2月、藍野大学(大阪府茨木市)に新学舎「Medical・Learning・Commons:M・L・C」が竣工する。多くの学生が集う同大の新しいランドマークとして、学生の活動や地域住民との交流で賑わいあふれる明るく開放的な空間をめざす。
●デザインコンセプト
M・L・Cとは、メディカル・ラーニング・コモンズの頭文字。すなわち「医療を学ぶ場所」。
多様化する社会の中で、この場所には様々な医療を取り巻く情報が集まり、それらの知見や知識が共有され、新しいコミュニティが形成される。
そのコミュニティは、人々が健やかな生活をおくるための「well-being」(ウェルビーイング)の拠点となる。
「well-being」(ウェルビーイング)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念として、「幸福」と翻訳されることも多い言葉である。1946年の世界保健機関(World Health Organization: WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいう(日本WHO協会:訳)。
藍野大学は、「well-being」(ウェルビーイング)を育むための種子(豆)をこのM・L・Cに蒔いた。この種子(豆)は、このM・L・Cという鞘(さや)に包まれて医療に関する豊富な学びを成熟させ、身体的、精神的、社会的に良好な状態、「well-being」(ウェルビーイング)「幸福」の新たな可能性を具現化していく。
●機能
「課題発見力(現状を分析し課題や目的を明らかにする力)、計画力(課題解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力)、創造力(新しい価値を生み出す力)」を伸ばすラーニング・コモンズをはじめとして、「コミュニケーション能力の醸成」「多職種連携教育」をサポートするグループディスカッションルームなどを設置。また、あらゆる人々と同大との出会い輪を創出する1階には入試センター、学習支援センター、キャリア開発・研究センターのほか、地域の人たちや学生の賑わいを創出するフリースペースやオープンカフェを配置。多様化する社会的ニーズや学生のさまざまなニーズに対応するためにICT環境の充実も図る。
2020年2月27日(木)には、オープンセレモニーを開催する。