青山学院大学は、2027年4月に「統計データサイエンス学環(仮称)」の設置を構想している。同学環は、青山キャンパスにおける初の理系学士課程となり、学部の枠を越えて教育を行う「学部等連係課程」として開設される予定である。これにより、同大学は11学部に加え、1つの学環を擁する総合大学へと進化する(構想中)。
現代社会では、ビッグデータの活用やAI技術の発展により、統計的思考とデータ分析力が社会課題解決の鍵となっている。同学環では、統計学とデータサイエンスを中心に、理論と実践を融合させた教育を展開。教育人間科学部、経済学部、法学部、経営学部、理工学部の5学部と連係し、幅広い分野に通じる専門性と実践力を育成する。また、学びの拠点として「統計データサイエンス研究教育センター(仮)」を設置し、分析の実践経験を重視した教育体制を整える計画である。
入学定員は60名(収容定員240名)で、授与学位は「学士(データサイエンス)」。入試では数学的基礎力を重視し、データサイエンスやAIに強い関心を持ち、社会に貢献する意欲を備えた学生を求める。
卒業後は、情報通信、金融、製造、コンサルティング、法務、教育、公共分野など、あらゆる業界でデータ分析を通じて活躍できる人材の輩出を想定している。同大が掲げる「サーバント・リーダー」像に基づき、データを駆使して社会に奉仕し、新しい価値を創造する人材の育成を目指す。
※設置構想中のため、内容は変更となる可能性がある。