情報、経営、商学――
多様な分野で国際系学部が開設

19年に新設される大学や学部・学科が出揃った。大学の新設は全て医療系か教員養成系で、長岡崇徳大、福岡国際医療福祉大など4校ができる。19年度にかけて、既存の大学が名称変更するケースが多く、いわき明星大→医療創生大、岐阜経済大→岐阜共立大、藤田保健衛生大→藤田医科大、広島文教女子大→広島文教大などがある。

学部新設では、ここ数年のトレンドである、国際系学部の新設が続く。国公立大では、東京外国語大が国際日本を新設。同学部は、2次試験で英語のスピーキングを導入する。横浜市立大は国際教養と国際商を新設。私立大では、中央大が、26年ぶりの新設学部となる国際経営と国際情報、津田塾大は学芸学部に多文化・国際協力学科を新設予定だ。立命館大は、学部生全員がオーストラリア国立大に留学し、4年間で2大学の学位を取得するグローバル教養を開設する。学部生全員が海外大学と国内大学の二つの学位取得を目指すのは、日本の大学では初めての取り組みであり、一定数いる海外志向の強い受験生に注目されそうだ。

グローバル系学部の新設が進む一方、1982年に他大学に先駆けて国際政治経済を開設するなど、グローバル人材の養成に力を入れてきた青山学院大は、日本の地域に立ち位置を置くコミュニティ人間科を新設予定だ。教育学と社会学をベースとする学部で、少人数の演習や日本各地における調査実習などを通し、地域で活躍できる人材養成を目標としている。

例年通り、医療系の新設も多く、北海道医療大・医療技術や明海大・保健医療、順天堂大・保健医療、四天王寺大・看護などが新設される。

社会科学系の中で、実学志向の強さから人気が高い経営学部も多くの大学で新設される。2019年度は武蔵野大や大阪経済法科大、関西国際大、広島経済大が新設を予定している。20年度には、成蹊大が既存の経済を発展的に改組し、経営の新設と経済の改編を構想中だ。

【表の見方】
文部科学省が8月までに発表した2019年新設予定の主な大学・学部・学科を掲載した（認可申請中のものを含む。通信教育課程を除く）。大学名の太字は国公立大、それ以外は私立大を表す。編入定員の②は2年次編入学定員、③は3年次編入学定員

新設大学

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新設専門職大学

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新設学部

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新設学科

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