写真=左から池田康夫 副理事長、根津后方子 氏、隈研吾 氏、上野精養軒 富田高彦 総料理長、石山蓮華 氏、髙橋徳行 学長
武蔵大学(東京都練馬区)に新2号館が完成し、7月18日に竣工祝賀会が行われた。新校舎の目玉として、学生食堂「Musashi Dining(武蔵ダイニング)」が新設され、2025年9月にオープン予定である。
2号館の設計は世界的建築家・隈研吾氏が担当。木材をふんだんに使用し、自然と調和した温もりある空間を実現した。壁面には展示棚や映像音響設備を備えるなど、多目的な活用も想定されている。
会の冒頭、武蔵学園副理事長・池田康夫氏は、「計画より早く竣工できたのは、設計・施工関係者の尽力のおかげ。秋学期からの教育に活用し、武蔵の理念を体現していきたい」と述べた。
食堂の運営は、老舗レストラン・上野精養軒が担う。第19代総料理長・富田高彦氏は、「完成した厨房は素晴らしいもの。学生食堂は初めての挑戦だが、武蔵大学の本気に応えたい」と意欲を見せた。
当日は、隈氏と武蔵大学卒業生でTBSラジオパーソナリティーの石山蓮華氏によるトークイベントも開催された。隈氏からは「食堂は学生にとって大事な場所。友達ともコミュニケーションが楽しくできる場所になれば」と食堂への思いが語られた。
施設は5階建てで、1階のMusashi Dining(284席)や屋外の「こもれびテラス」(48席)、2階の「カフェテリア武蔵」(191席)など、学生の交流と学びを支える空間が整備された。
武蔵大学は、リベラルアーツ教育を礎とし、「ゼミの武蔵」として知られる少人数教育を展開。新たな学びの拠点の誕生により、建学の理想に基づく教育環境のさらなる充実が期待される。

1階のMusashi Dining