聖学院大学「国際文化学科」誕生へ – 2026年4月より名称変更

大学改革
聖学院大学「国際文化学科」誕生へ – 2026年4月より名称変更

埼玉県上尾市にある聖学院大学(学長:小池茂子)の人文学部欧米文化学科が、2026年4月から「国際文化学科」へと名称を変更することが明らかになった。

「欧米文化学科」から「国際文化学科」へ

1992年の設立以来、欧米文化学科はヨーロッパとアメリカの思想・文化・言語を軸に教育・研究を行ってきた。しかし、近年のグローバル化の進展により、日本における「欧米文化」の概念も大きく変化している。これに対応する形で、同学科では英語コミュニケーションやグローバル社会についての学びを強化し、多様な国際社会を探究する教育を進めてきた。

しかし、こうした学びの内容と「欧米文化学科」という名称との間にズレが生じていることが事実としてあった。そこで、教育内容をより正確に伝えるため、「国際文化学科」への名称変更が決定した。


なお、学びの内容や教育方針、カリキュラム、資格課程には変更はなく、従来通り国際社会で活躍できる人材の育成を目指すという。

「国際文化学科」の概要

新名称となる「国際文化学科」の入学定員は40名。学位は「学士(国際文化学)」が授与される。ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー、教育課程、教員構成などは変更なく、従来の学びがそのまま引き継がれる。

学びの特徴

「国際文化学科」では、異文化理解と語学力を活かして世界とつながる学びを提供する。少人数制の対話型授業や留学生との協働を通じて、多様な価値観を尊重したコミュニケーション力、主体的に考え発信する力を身に付ける。また、国内外の研修や体験型授業を積極的に取り入れ、国際的な視野を持つ人材の育成を図る。

取得可能な免許・資格

「国際文化学科」では、以下の免許・資格を取得することが可能だ。

中学校教諭免許状【英語】(一種)

高等学校教諭免許状【英語】(一種)

司書

司書教諭

社会福祉主事任用資格

社会教育主事任用資格

小学校英語指導者資格 など

充実した海外留学制度

学生の目的や英語力に応じた多彩な留学プログラムが用意されている。アメリカ、韓国、オーストラリアなどの提携校への長期・短期留学や、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツなどの海外文化研修制度など、多様な選択肢がある。また、留学前の英語強化プログラムや奨学金制度も充実しており、経済的な負担を軽減しながら海外経験を積むことができる。

キャリアイメージ

「国際文化学科」卒業後の進路としては、以下のような職業が想定される。

海外営業

語学教師

ホテル・観光業

エアライン業界

ツアーコンダクター、ツアープランナー

図書館司書

中学校・高等学校教諭(英語科)

社会福祉主事 など


今回の名称変更により、聖学院大学の国際文化学科は、より広い視野を持ち、多文化共生社会に貢献できる人材の育成にさらに注力していくことになるだろう。