テンプル大学ジャパン、京都拠点開校記念式典を開催

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テンプル大学ジャパン、京都拠点開校記念式典を開催

テンプル大学ジャパンキャンパス(東京都世田谷区、学長:マシュー・ウィルソン、以下TUJ)は、2025年1月24日、京都市伏見区に新たに開校した拠点「TUJ京都」の開校記念式典を開催した。式典には、京都府知事の西脇隆俊氏や京都市長の松井孝治氏、在大阪・神戸米国総領事館のジェイソン・クーバス総領事、駐日ウクライナ特命全権大使のセルギー・コルスンスキー氏などを含む200名以上の来賓が出席した。

式典では、キャンパスツアーやパネルディスカッションとプレゼンテーションが行われた。パネルディスカッションとプレゼンテーションでは、オーバーツーリズム対策やホスピタリティ・マネジメント、グローバルリーダーシップについて議論された。また、学生によるライブペインティングや茶道体験といった催しも披露された。さらに、テープカットや鏡割りを通じて、TUJ京都の新たなスタートを祝った。

テンプル大学本校のジョン・フライ総長は、「TUJは日本で最も歴史が長く、最大の規模を誇るアメリカの大学であり、京都という歴史的な都市への拡大は、テンプル大学の世界的な影響力をさらに広げるものです。TUJ京都は新入生と在学生の両方を支援するだけではなく、フィラデルフィアの本校の学生に対する留学の機会を拡大する重要な役割も果たします。これは、テンプル大学が世界への扉を提供する最新の例と言えるでしょう」と述べた。また、グレゴリー・マンデル・バイスプレジデント兼プロボストは、「教育、研究、パートナーシップに関する共通の目標を推進する中で、この新拠点は学生、教職員の双方にとってエキサイティングな機会を提供します。グローバルな取り組みは、これまでもテンプル大学の優先事項の中心でしたが、この新拠点は、現在そして未来にわたるその揺るぎないコミットメントを示すものです」と期待を寄せた。

TUJ京都では2025年1月より学部課程を開始しており、12月からは学生寮での受け入れを開始。さらに、2025年9月にはコミュニケーションマネジメント修士課程を開設予定であり、日本、アメリカ、その他の国々から集まる学生が、効果的なコミュニケーションスキルと戦略的マネジメント力、広報、危機管理のスキル等を身に着け、複雑化した世界情勢への優れた対応力を備え持つリーダーとして成長することを目指している。また、地域社会に向けたアカデミック・イングリッシュ・プログラムなどの提供を通じて、教育を地域に広げる計画だ。

TUJは昨年11月、大阪府教育委員会や龍谷大学と包括協定を締結。学生活動や教育プログラムでの協力を進めることで、地域との連携を一層強化していく。

テンプル大学は米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに本校を置き、研究成果で高い評価を受ける「R1(最高度の研究活動)」に分類される名門大学である。TUJは1982年に設立され、日本最大規模かつ最も歴史のある外国大学日本校として知られる。現在、世界約80カ国・地域から2,500名以上の学生が学んでおり、多様なプログラムを通じて国際教育を牽引している。

京都という歴史と文化が交錯する地に新たな国際教育の拠点を設けたTUJは、さらなるグローバル化と地域連携を目指し、新たな一歩を踏み出した。