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環境共生学部プロジェクト棟、武庫川女子大学浜甲子園キャンパスで着工
武庫川女子大学は2025年4月に新設する環境共生学部の学び舎となる「プロジェクト棟」を、浜甲子園キャンパス(兵庫県西宮市甲子園九番町)に着工した。竣工は2025年8月を予定し、同年度後期の授業開始に合わせて使用が開始される。
環境共生学部は、1年後期から3年前期まで継続して行われる「実践型社会連携プロジェクト」を中心に、学生が座学や実験を通じて段階的に研究力を養い、課題解決力を高める立体的なカリキュラムが特徴。プロジェクト棟は、この学びを貫くプロジェクトのための場として設計され、学生が企業や環境団体と連携しながら課題解決に挑む拠点となる。
同学部の学びの領域はバイオマスやゲノム、野生動物、気候変動、防災、都市計画など多岐にわたる。学生は各自の興味に応じてプロジェクトを選択し、専門知識を深めながら、課題解決のための多様なアプローチを模索する。プロジェクト棟はその自由度の高い学びを支える設計が施され、プロジェクトを円滑に進めるための場となる。
環境に配慮した設計と自由な学びを支える空間
プロジェクト棟は、木造2階建てで南北に長く配置され、ラウンジの南と北の1、2階に計4室のプロジェクトルームを設置。吹き抜け構造や自然素材の多用、断熱性の高いペアガラス、兵庫県産木材の使用など、環境負荷軽減に配慮している。
また、外部のワークテラスと連携した凸型ミニスペースや可動性の高いレイアウト設計により、学生が主体的に活用できる柔軟な学習環境を提供する。さらに、周囲の空堀や屋上緑化により、環境共生を体感できるランドスケープが整備される。
新たな学びの場が創る未来
プロジェクト棟では、学生たちが日常生活の中で自然と向き合いながら、課題解決力と専門性を磨く場を提供する。雨水が砂利にしみ込む様子を観察したり、風や鳥、虫たちの動きを感じる中で、環境共生の理念を実践的に学ぶことができる。
環境共生学部とそのプロジェクト棟は、学生の学びを支え、新たな未来を切り拓く場となるだろう。
プロジェクト棟の体験動画はこちら