日本女子大学、2027年に「経済学部(仮称)」を新設へ
日本女子大学(東京都文京区、学長:篠原聡子)は、2027年4月に「経済学部(仮称)」の開設を予定しており、現在その準備を進めている。この構想は、同大学の創立120周年を機に開始された大学改革の一環であり、2023年4月に開設された国際文化学部、2024年4月に開設される建築デザイン学部、2025年4月に開設予定の食科学部に続く新たな学部の設置となる。
「経済学部(仮称)」のカリキュラムでは、経済学および経営学の理論から応用、実践までを幅広く学ぶことができる。特に、どんな時代や環境においても、自らのキャリアを前向きに切り拓くことができるアントレプレナーシップの育成、現代社会を生き抜くために必須であるデータ分析力の強化、女性が多様なライフキャリアをデザインする能力の習得を重視している。また、1学年99名というコンパクトな体制を活かし、少人数の演習授業や学外での実践的な学びの機会も提供する予定である。
新設される経済学部では、経済学の専門知識を活かしながら、論理的思考力・分析力、組織のマネジメント力、アントレプレナーシップを持って挑戦し、持続可能な社会の構築とウェルビーイングの実現に創造性をもって主体的にかかわることができる人材の養成を目指す。
「経済学部(仮称)」に関する詳細情報は、決定次第、日本女子大学の公式ウェブサイトなどで発表される予定である。なお、現在の構想は文部科学省への相談結果により変更される可能性がある。
学長の篠原聡子氏は、「社会の有り様は急激に変化し、長い人生の中で自らのキャリアを創造的に切り拓く力が重要となっている。本学は、120年以上にわたり、自立した女性を育成し、多くの起業家を輩出してきた。この度構想する『経済学部(仮称)』では、経済的・社会的課題について、経済学を基盤としながら経営学や家政学、政治学などの知見を用いて研究し、女性が社会に貢献しつつ、自らのライフキャリアをデザインする力を養うことを目指す」と語っている。
これらの新学部構想を実現することで、日本女子大学は家政学部、文学部、人間社会学部、理学部、国際文化学部、建築デザイン学部、食科学部、そして経済学部(仮称)の8学部16学科体制となり、女子総合大学として文理融合の教育環境をさらに発展させ、多様な分野で活躍する女性を育成する方針である。