早稲田大学法科大学院、法学部との連携強化へ
早稲田大学法科大学院は、1年後の2025年4月より法学部との連携を強化。法学部に直結した「法学研究科」に入り、国際研究科内の「法曹養成専攻」となる。今回の改革により、教員とカリキュラムの両面で、法学部との連携がさらに強化される予定だ。
教員の面では、法学部と法科大学院の教員が完全に統合され、法律系の教員全員が学部と法科大学院の両方で講義・演習を担当する。これにより、教員と学生との交流が学部と法科大学院の5年間あるいは6年間に拡張される。
カリキュラムの面では、学部4年生の段階で、法科大学院の科目を先取り履修できる制度が導入され、学部の法曹コースと法科大学院での既修者教育が途切れなくつながる。
さらに、法科大学院で提供されている実務教育の機会が法曹コースの学部学生にも提供され、法曹実務の使命と責任を学修する機会が増やされる。具体的には、法律事務所の実務に触れるクリニック教育やエクスターンシップ、若手の先輩法曹であるアカデミック・アドバイザーによるサポートなどだ。現時点でアカデミック・アドバイザーは70名ほど在籍しているが、これをさらに増強し、最終的にはすべての現役学生が個別にサポートを受けることのできる体制を目指す。
改革については、2024年3月に文部科学省への認可申請を行う予定。申請が認められた段階で、より詳しい構想がホームページで公表される。