武蔵野大学が2024年に日本初となる「ウェルビーイング学部」を開設–学部長にはウェルビーイング研究の第一人者・前野 隆司教授が就任

大学改革
武蔵野大学が2024年に日本初となる「ウェルビーイング学部」を開設–学部長にはウェルビーイング研究の第一人者・前野 隆司教授が就任

武蔵野大学(東京都江東区、学長:西本 照真)は2024年4月、13番目となる新学部「ウェルビーイング(※1)学部」を武蔵野キャンパスに開設する(設置構想中)。日本初となる同学部では、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 前野隆司教授を学部長に迎え、科学や技術の最先端の知見や成果も取り入れた学際的なアプローチによって、幸せ・生きがい・安心・福祉・健康・平和など、人々と世界のウェルビーイングをデザインし、創造していく人材を育成する。

ウェルビーイングを実践するためには、社会学・心理学的知見や、新たに創造的なデザインを行うための工学的手法・デザイン学的手法を学ぶことが必要だ。こうした幅広い学術領域の習得に加えて、自然・地域・企業・世界でのフィールド・スタディーズから得られた体験的知見と創造的実践力を統合させることで、ウェルビーイングデザイナーを育成し、輩出するカリキュラムを設定。地球ぜんぶ”を舞台として学び、議論し、実践するプログラムを用意する。

●世界がキャンパス
ウェルビーイング学・ポジティブ心理学等を得意とする海外研究者との連携、短期留学ができる
●日本がキャンパス
全国各地域(沖縄から北海道まで)と連携し、自然体験や地域課題解決実習ができる
●企業がキャンパス
ウェルビーイングに関心が高い企業、医療福祉施設、自治体等で創造的な実習ができる

※1:ウェルビーイングとは
ウェルビーイング(Well-being)とは、身体・精神・社会といったあらゆる面において良好な状態、すなわち幸福であることを表す概念。身体が良好な状態にあるだけでなく、精神的にも社会的にも満たされていることを言う。もともとは、1946年にWHO(世界保健機関)が示した、「健康」の以下の定義の中に登場した言葉だ。

”健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であることをいいます。(日本WHO協会訳)”

厚生労働省では”「ウェル・ビーイング」とは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。”と定義しており、より多くの人が生き生きと活躍できる社会の実現を掲げている。

また令和5年3月の中央教育審議会「次期教育振興基本計画について(答申)」においては、”(1)多様な個人それぞれの幸せや生きがいを感じるとともに、地域や社会が幸せや豊かさを感じられるものとなるための教育の在り方、(2)幸福感、学校や地域でのつながり、利他性、協働性、自己肯定感、自己実現等が含まれ、協調的要素と獲得的要素を調和的・一体的に育む”という方向性が示され、”教育を通じて日本社会に根差したウェルビーイングの向上を図っていくことが求められる。”としている。

■前野 隆司 教授 (学部長就任予定/慶應義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科)のコメント
いよいよ、世界中の人々のウェルビーイング向上を創造的に担う、世界で初めての学部「ウェルビーイング学部」を立ち上げます。「ウェルビーイング」は時代の転換点をより良く生きるための重要なキーワードです。この新しい価値観を共有し、世界が抱える大きな課題に向き合おうとするチャレンジ精神あふれる学生の皆さんとともに、未来を創造していくことを心から楽しみにしています。また同時に、私たちのこのチャレンジを契機として、国内外にウェルビーイング学の潮流がこれまで以上に広がっていく未来を想像して、今からワクワクしています。
武蔵野大学「ウェルビーイング学部」の開設にあたっては、私のこれまでの経験を総動員して、ウェルビーイングの基礎を体験的に学び、実践できるカリキュラムを創り上げました。記者発表会ではこれらをご紹介しつつ、新学部のビジョンをお伝えできればと思っています。

武蔵野大学が2024年に日本初となる「ウェルビーイング学部」を開設--学部長にはウェルビーイング研究の第一人者・前野 隆司教授が就任

武蔵野大学ウェルビーイング学部 学部長就任予定  前野 隆司 教授