金沢大学が2021年4月に融合学域先導学類を新設 ~社会変革を先導する人材の育成を目指すプログラムが文科省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に採択
金沢大学(石川県金沢市)は2021年4月に「融合学域先導学類」を新設する。文系・理系といった従来の枠組みにこだわらず、人文・社会・自然などの幅広い分野の学びを実現し、融合的な学知と他者との共創を通じて、各界で未踏のイノベーションの創成をリードする「社会変革を先導する人材」の養成を目指す。
また、融合学域での教育を既存の3学域へ展開するとともに、リベラルアーツ教育やSTEAM教育(※)の強化を柱とする「融合した専門知と鋭敏な飛躍知を持つ社会変革先導人材育成プログラム」を構築する計画が、このたび、文部科学省令和2年度「知識集約型社会を支える人材育成事業」に採択された。
文部科学省の「知識集約型社会を支える人材育成事業」は、Society 5.0時代の到来に向け、全学横断的な教育改善の循環を生み出すシステムの形成を実現しつつ、今後の社会や学術の新たな変化・展開に対して柔軟に対応し得る能力を有する、幅広い教養と深い専門性を両立した人材を育成することを目的としたもの。
今年度は全国の国公私立大学から23件の申請があり、金沢大学を含む6件の事業が採択。また同大は、採択された6大学を取りまとめ、事業の取り組み・成果を全国へ発信・普及すべく、全国唯一の幹事校としても認定された。
金沢大学では同事業の採択を受け、11月20日に角間キャンパスで記者会見を実施。山崎光悦学長、大竹茂樹理事(総括・大学改革・附属病院担当)・副学長/融合研究域長、青木健一理事(教育・高大接続担当)・副学長、片岡邦重学長補佐(教育改革・学修支援担当)が出席した。
今後、同大では融合学域先導学類の教育を核とした「融合した専門知と鋭敏な飛躍知を持つ社会変革先導人材育成プログラム」によって、事業の理念である幅広い教養と深い専門性を備えた社会変革先導人材の育成を主題とし、教育改革を積極的に推進していく。
●金沢大学 融合学域先導学類
https://innov.w3.kanazawa-u.ac.jp/
- ※STEAM教育
- Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)といった理数系を学修する「STEM教育」にArt(アート、デザイン)の創造的要素を加え、各領域での学修を実社会での課題解決に活かしていくための分野横断的な教育手法。