写真=豊田工業大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。大学通信では、全国の進学校の進路指導教諭を対象に、おすすめの大学についてアンケートを実施。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計し、ランキングを作成した。2025年は約3000校に調査を行い、751校から回答を得た。今回は「就職に力を入れている大学(北陸・東海編)」だ。
1位は金沢工業大学で302ポイント。全国編でも2位にランクインした同大は、入学時から将来の展望や進路について考え始めることを促す体系的カリキュラムや、米国CCE, Inc.認定のキャリア・カウンセラー資格を持つスタッフによる個人面談や進路指導をはじめとした充実の支援体制を用意。学生の就職への意識・意欲を高めることで、就職内定率99.9%、就職者全体の73.1%が上場企業・大手企業・公務員・教員に就職している(2025年3月卒業生)。各学科の教員も進路開発センターと一体となって学生の就職活動をサポート。教員の約5割が企業出身者で構成されており、豊富な経験から企業の事業内容や人材ニーズに即したアドバイスを行える点も強みだ。
2位は豊田工業大学で50ポイント。2025年の就職決定率は100%で、著名400社への実就職率は57.6%と全国1位だ。同大はトヨタ自動車が社会貢献活動の一環として設立した大学で、「国際産業リーダーの育成」を目指し、工学の専門的能力に加え、豊かな人間力や国際性の涵養にも注力している。体験的教育を重視しており、世界トップクラスの企業に赴き、実際の生産工程や研究開発を体験する1~1.5カ月の「学外実習(インターンシップ)」を全学生の必修科目とするなど、豊富な実習・実験科目を組み込んだカリキュラムを用意。学内には企業での実務経験や社会経験が豊富な社会人学生も多いため、学生同士の交流を通じて資料では分かりにくい企業・業界の雰囲気や採用動向を実感として把握できるのも魅力の一つだ。
3位は福井大学で35ポイント。2025年の実就職率は国立大学でトップの99.1%だ。学部1年次から「キャリアデザイン」講座を開催するなど、早期からの職業観の育成と社会人基礎力の涵養に注力するとともに、きめ細やかな就職支援を実施。学内での企業説明会やOB・OG参加による業界企業研究会の開催、就職活動マニュアルを記した就活手帳(Fuste)の発行、応募企業への提出書類作成や面接練習など、学生全体への指導支援はキャリアセンター及びキャリア支援課が担当。個別の進路相談など学生一人ひとりへの支援は各学部の教員が担っている。教職連携による全学的な就職指導支援で、満足度の高い就職を実現している。満足度の高さは卒業生の高い定着率にも表れており、卒業生の3年以内離職率は全国平均の約3分の1だ。
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<表の見方>
全国約3000高校を対象にアンケートを行い、751校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。


