写真=東京大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。大学通信では、全国の進学校の進路指導教諭を対象に、おすすめの大学についてアンケートを実施。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計し、ランキングを作成した。2025年は約3000校に調査を行い、751校から回答を得た。今回は「教育力が高い大学ランキング(全国編)」だ。
1位は東京大学で798ポイント。学部教育では「自ら原理に立ち戻って考える力」「忍耐強く考え続ける力」「自ら新しい発想を生み出す力」という3つの基礎力の涵養を目指しており、学生の主体的な学びを促し、世界の舞台で活躍する力を養成する先導的な取り組みがある。全新入生が必修の「初年次ゼミナール」は、「『教え授ける』(ティーチング)から『自ら学ばせる』(ラーニング)への転換」を目指して設計された科目。先端教育に取り組む教員と1クラス20人程度の少人数で、専門性を生かした授業を展開している。英語教育でも学術的な文章作成能力を養う少人数授業「ALESS(理科生向け)」「ALESA(文科生向け)」や、論理的かつ流暢に議論できるスピーキング力を養成する「FLOW」など、実践的な必修科目が揃っている。
2位は東北大学で758ポイント。教育面や国際性に焦点を置いた「THE日本大学ランキング2025」では総合1位を獲得。教育・研究・社会連携の好循環に基づく「創造と変革」の姿勢や、学生の「挑戦する心」を育て、羅針盤のない未来を担う人材を世界に送り出している点が高く評価されている。学部教育では各学部の教育目標に応じ、入学時から段階的に全学教育科目と専門教育科目の授業を実施。未来社会に向けて備えるべき現代的リベラルアーツの素養を修得する学びの場として、グローバルリーダー育成プログラム、コンピュテーショナル・データサイエンス・プログラム、SDGsプログラムなど5つのテーマで学生の挑戦心と創造力を育む教育プログラム「挑創カレッジ」がある。
3位は京都大学で489ポイント。4位は大阪大学で171ポイント。5位は国際教養大学で154ポイント。
6位は東京理科大学で137ポイント。同大の教育を象徴する言葉のひとつに「実力主義」がある。これまでは「真に実力を身につけた学生だけが卒業できる」と解釈されてきたが、近年はこれを「未来を拓く実力」として再定義。新実力主義は、「幅広い教養と正しい倫理観を備え、世界の発展・持続に率先して寄与するノブレスオブリ―ジュ(持てる者の義務)の精神」「高い専門性と、論理的思考力に基づく科学的思考力」「独自の視点で物事を捉え、柔軟な思考によって新しい学問領域やイノベーションを創出する力」「多様な人々と積極的に交わり、専門分野の壁を越えて共創できる力」の4つから構成されている。教育のDX化も推進しており、新たな教育手法の開発やデジタル学習環境の整備・増強、時代の変化に対応する人材育成など、さまざまな教育改革に取り組んでいる。
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<表の見方>
全国約3000高校を対象にアンケートを行い、751校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
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