写真=鎌倉女子大学
今回は、幼稚園教諭の就職者が多い大学を紹介する。1位は、就職者数51人の鎌倉女子大学。2位は46人の聖徳大学、3位は45人の十文字学園女子大学がランクイン。4位は44人の東京家政大学、5位には42人の京都女子大学が続いた。幼稚園教諭輩出のために、各大学ではどのような取り組みが行われているのか、順に見ていこう。
1位の鎌倉女子大学は、「児童学科」と「子ども心理学科」で幼稚園教諭1種免許を取得できる。児童学科は幼稚園教諭に加えて小学校教諭や保育士など、複数の免許・資格の取得を推奨している。学科独自のキャリア形成支援「教育・保育基礎力育成ワークセッション」を実施し、幼小連携や幼保一体化など、現代の教育において求められるニーズに対応できる実践力を育成する。子ども心理学科は、心理療法やカウンセリングなどの実習を通して、子どもの成長を心理学的に支援する技術を磨く。国家資格である公認心理師養成カリキュラムにも対応し、認定心理士や准学校心理士の取得も目指すことができる。なお、同大は2029年度より名称を鎌倉大学に変更予定。同時に共学化を予定している。
2位の聖徳大学は、教育学部に「児童学科」を設置。毎年多くの幼稚園教諭や保育士を輩出し、難関の公立幼稚園教員の採用試験にも合格者を出している。1年次には児童学を体験と対話で学ぶ「ICS科目」を受講し、2年次は「幼稚園教員/保育士/児童心理/児童文化/医療保育/幼児スポーツ」の6コースから選択して学ぶ。幼稚園教諭一種免許の取得はどのコースでも可能だ。3年次からはゼミと複数選択が可能な専門科目「スペシャリティプログラム」がスタート。将来の希望に合わせた学びを組み合わせることで自らの可能性を広げつつ、専門性を高めることができる。また、附属幼稚園で早期から実習を経験できるほか、試験対策や独自の就職支援プログラムも充実している。
4位の東京家政大学は、児童学部に「児童」「初等教育」の2学科を設置し、両学科で幼稚園教諭1種免許を取得できる。児童学科は、児童学の基礎を5分野から総合的に学び、子どもの力を伸ばし、成長を支えるスペシャリストを育成する「児童学専攻」と、家庭や地域のあらゆる場面での子育て支援に、時代の変化に応じながら活躍できる人材を育てる「育児支援専攻」を設置。初等教育学科は、全教科の学習指導を行う力や授業実践力・学級経営力を養い、小学校教育のプロを育成する。小学校教諭1種免許取得が必須だが、幼小連携などにも対応できる人材育成を目指し、多様な免許・資格が取得できるカリキュラムとなっている。
5位の京都女子大学は、2024年4月に既存の発達教育学部児童学科を「教育学科」に改組。同学科では、さまざまな分野の専門家による授業から教育・保育の現場で必要な理論と実践を学び、幼稚園教諭や保育士のほか、小学校・中学校教諭や特別支援学校教諭など、複数の免許・資格を組み合せて取得することができる。また、「保育探究/児童文化/教育探究/授業探究/インクルーシブ教育/音楽探究/生涯教育」の専門性を高める7つのプログラムを用意。取得する免許や資格と各プログラムを自由に組み合わせることで、将来を見据えた自分だけの多様な学びが可能だ。子どもから大人まで、人間の成長に寄り添い、支援するための幅広い知識やスキルを身につけることができる。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大等を除く全国765大学に2025年春の就職状況を調査。568大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数には臨任・非常勤を含む。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立。大学名横の*印は大学院修了者を含むことを表す。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。

