写真=常葉大学
今回は、保育教諭の就職者が多い大学を紹介する。現在、教育と保育を一体的に行う、幼稚園と保育所の機能を兼ね備えた幼保連携型認定こども園が増加している。この幼保連携型認定こども園において、子どもを指導・保育する職員は保育教諭と称される。幼保連携型認定こども園は教育と保育を一体的に提供する施設であるため、保育教諭として勤務するには、保育士資格と幼稚園教諭免許の双方が必要だ。1位は、就職者数60人の常葉大学。2位は就職者数51人の大阪総合保育大学、3位は41人の甲南女子大学がランクイン。保育教諭輩出のために、各大学ではどのような取り組みが行われているのか、順に見ていこう。
1位の常葉大学は、保育学部保育学科(静岡草薙キャンパス)と、健康プロデュース学部保育健康学科(浜松キャンパス)で、保育士資格と幼稚園教諭1種免許の取得が可能だ。また、短期大学部保育科では、保育士資格と幼稚園教諭2種免許が取得できる。保育学科では、学生が企画・運営する「トコトコのもり」プロジェクト、保育健康学科では地域活動と連携した支援事業親子教室「ポッケ」、短期大学部保育科では子育て支援事業「とことこ広場」をそれぞれ実施するなど、学生が子どもや保護者、教員と交流を深めながら実践力を高めていく環境を整えている。さらに「幼児教育支援センター」では、実習支援や採用試験に向けた相談対応、ボランティア活動の推奨など、多様な支援を行っている。
2位の大阪総合保育大学は、2006年に日本初の保育系単科大学として開学。児童保育学部に「児童保育」と「乳児保育」の2学科を設置している。児童保育学科では、保育士・幼稚園教諭1種免許、小学校教諭1種免許を無理なく取得できるカリキュラムで、卒業生の92%が3種の資格・免許を取得している。さらに、特別支援学校教諭免許を含む4種取得者は、卒業生の42%に上る。乳児保育学科でも保育士や幼稚園教諭1種免許などの資格取得が可能だ。また、1年次の5月からスタートする「子どもと1,700時間プログラム」では、週に1度、現場でのインターンシップを4年次まで行う。授業での学びを現場で実践する学びのサイクルを積み重ねることで、実践力や目的意識の向上につなげている。
3位の甲南女子大学では、学部改組により2026年4月に教育学部子ども教育学科が始動する。同学科では、保育士や幼稚園教諭、小学校教諭など多様な資格・免許の複数取得が可能だ。教育学や保育学だけでなく福祉学や医学、心理学、社会学など幅広い視点から子どもの成長を支える保育者・教育者を育成する。子ども関連企業でのインターンシップを実施するほか、“授業+体験”で実践的に学ぶ「未来の先生プログラム」では、「遊び創造/医療保育・発達支援/国際子ども/子どもの心理・社会性発達/校種間接続・連携/クラス運営・授業づくり」の6つのプログラムから興味・関心に応じて最大2つのプログラムを選択し、専門性を高めることができる。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大等を除く全国765大学に2025年春の就職状況を調査。568大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数には臨任・非常勤を含む。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立。大学名横の*印は大学院修了者を含むことを表す。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。

