面倒見が良い大学ランキング2024【九州編】

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面倒見が良い大学ランキング2024【九州編】

写真=福岡工業大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学ランキング(九州編)」だ。

1位は福岡工業大学で121ポイント。同大では、入学前から卒業後まで、一貫して学生をサポートする取り組み「エンロールメント・マネジメント」を取り入れている。入試・学修・就職・進学など、入学から卒業までの各種データを管理し、その可視化、分析、活用による教育改善を行うことで、面倒見の良い「丁寧な教育」を実現。一人ひとりに寄り添ったサポート環境がある。例えば、学修データから学生の問題を予見し、職員が個別指導や面談に生かすことで留年や退学を未然に防ぐほか、キャリア支援では学生が希望する就職先の内定を得るために、教職員が個々に合わせたサポートを実施。学科専属の職員が学生の強みや個性を見極めながら個別指導を行っている。

2位は九州工業大学で60ポイント。建学の精神「技術に堪能なる士君子」の養成に基づき、118年にわたって技術者教育と研究活動を続けてきた。キャンパスには、学生と企業などの交流・共創拠点「GYMLABO(ジムラボ)」や、最先端の通信技術実証環境「Beyond5Gモバイル環境」、ロボットや創作機器が揃う「未来デザインスタジオ」など、未来を身近に感じながら柔軟な発想を引き出していく環境を構築している。さらに、海外の大学で長期的な研究を行う留学を推進するほか、学生が自主的にロボコン出場やアプリ開発、人工衛星の開発などを行う活動「学生プロジェクト」に最大200万円の活動資金を支援するなど、学生の意欲や研究力の向上を大学全体でバックアップしている。

3位は九州産業大学で36ポイント。2024年に創立65周年を迎えた同大は、2025年から「クォーター制」を導入し、より柔軟で深い学びができる場を構築。「副専攻制度」では、全学部の学生がAIやデータサイエンスの科目を学習できる。また、4年間を通して教養や外国語を身につける「KSU基盤教育」も独自のカリキュラムだ。大学で学ぶための基礎を学ぶ科目やキャリア形成に関する科目のほか、文理芸融合科目である「クロス科目(学部横断型授業)」と「コラボ科目(学部協力型授業)」では、分野を越えて課題解決や共同プロジェクトに取り組む。英語科目は能力別の少人数クラスで、同大が独自に開発したテキストやe-Learningを活用し、自分のレベルに合わせて段階的に学ぶことができる。

<表の見方>

全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。


面倒見が良い大学ランキング2024【九州編】

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