グローバル教育に力を入れている大学ランキング2024【九州編】

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グローバル教育に力を入れている大学ランキング2024【九州編】

写真=立命館アジア太平洋大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(九州編)」だ。

1位は立命館アジア太平洋大学で480ポイント。授業の98%が日本語と英語の2つの言語で行われ、日本語基準で入学した学生は卒業までに英語で開講される科目を20単位以上修得する。そのため、高校で身につけた英語力を国際社会で通用するレベルにまで高めることができる。また、学生の約半数が世界112カ国・地域から、教員の約半数が世界27カ国・地域から集い、言語や文化、価値観などが異なる者同士、授業や日々の生活で互いの違いを認め合いながら学んでいる。約1600人の学生が生活する国際教育寮「APハウス」は、日本人学生も入居可能。学生の成長を支援する教職員を配置し、レジデント・アシスタントと呼ばれる学生が寮生の生活サポートや交流促進の役割を担っている。

2位は九州大学で42ポイント。国際社会のリーダーとなる人材の輩出および地球規模の課題解決のため、海外で研究活動を経験する研究留学を推進。海外協定大学と同大の2つの学位を取得できる「ダブル・ディグリープログラム」に加え、2024年度からは、海外協定大学と共同で学位を授与する「ジョイント・ディグリープログラム」を開始した。現在は、人間環境学府と釜山大学校(韓国)、総合理工学府とアントワープ大学(ベルギー)との間で実施している。このほかにも、交換留学プログラムや国際大学連携コンソーシアムを通じた連携プログラム、同大専任教員が常駐する欧州拠点を介した教育プログラムの開拓など、さまざまなネットワークを活用した取り組みをさらに進めていく方針だ。

3位は福岡女子大学で33ポイント。4位は西南学院大学で25ポイント。

西南学院大学は、世界35カ国118大学と国際交流協定を結び*、さまざまな国際交流プログラムを提供している。派遣先大学の授業料が免除される「海外派遣留学生制度(半年または1年)」のほか、集中的に語学の習得を目指す「短期語学研修」や、将来のキャリアを見据えた「キャリアアップ海外研修」などがあり、それぞれ奨学金や奨励金の制度を設けている。また、言語教育センターでは少人数での語学教育を提供。外国語教員による個別指導や外国語の無料プログラムのほか、2025年度からは7学部の専門性を生かした「Global Liberal Arts科目」を開設。講義や海外留学生とのグループ活動を通して、日本の特長と世界の現状を英語で学び、実践的な英語力・コミュニケーション力の向上を目指す。
*2024年11月時点

<表の見方>

全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。


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