写真=高知工科大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学ランキング(中国・四国編)」だ。
【2024年 進路指導教諭が勧める大学】
①(面倒見が良い大学)
②(就職に力を入れている大学・入学後、生徒を伸ばしてくれる大学)
1位は高知工科大学で47ポイント。日本で初めて「クォータ制」を導入するなど、独自の教育システムが特徴だ。クォータ制は、海外大学との互換性を高めるだけでなく、学期ごとの成績によりこまめに履修科目を変更できるといったメリットがある。また、少人数制で教員と学生の距離が近く、1年次から各学生に指導担当教員がつく「指導担当教員制」や「オフィスアワー」を導入。レポートの書き方やプレゼンの仕方、課題の発見やその解決法まで、大学での学び方を身につける「スタディスキルズ」などの初年次教育も充実している。さらに、各学群に所属する教育講師が入学時から学生を指導・支援する「教育講師制度」も独自の取り組みだ。教育講師は企業の研究開発部門やマネジメント部門などで活躍してきた実務経験者で、学生生活から就職活動、卒業まで、4年間を通して学生を支えている。
2位は広島大学で32ポイント。学生の多様な学習意欲に応えるため、到達目標型教育プログラム「HiPROSPECTS©︎」を独自に構築。これは、全学生が学ぶ「主専攻プログラム」に加えて、他学部の主専攻を学習できる「副専攻プログラム」、特定分野の学習や資格取得を目指す「特定プログラム」を興味・関心に応じて履修できる制度だ。それぞれのプログラムにおいては、定期的に学生が自身の到達度を確認し、理解度や改善すべき点を把握した上で適切なサポートを受けることができる。また、キャリア教育においては、1年次からキャリアデザインを学ぶ科目や「初年次インターンシップ」を全学生必修とし、専任教員による講義やガイダンス、個別相談なども実施。入学直後から自らの進路や職業について考える機会を数多く用意し、総合的なサポート体制を整えている。
<表の見方>
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全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計