小規模だが評価できる大学ランキング2024【東京編】

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小規模だが評価できる大学ランキング2024【東京編】

写真=武蔵大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「小規模だが評価できる大学ランキング(東京編)」だ。

1位は武蔵大学で268ポイント。創立時から「ゼミ」を中心とした少人数教育を実践し、学生一人ひとりに向き合う丁寧な指導が評価されている。2022年に開設した「国際教養学部・経済経営学(EM)専攻」のカリキュラムでは、伝統の少人数教育をさらに進化。武蔵大学の学位と並行して英・ロンドン大学の学位取得を目指す「パラレル・ディグリー・プログラム(PDP)」を展開している。日本にいながら世界水準の経済学・経営学の知見や高い英語力と教養、統計分析の手法を学び、グローバルに活躍できる力を養う。これまで2大学の学位を取得した学生は40人以上にのぼる。2023年度には過去最多の14人の学生がロンドン大学の学位を取得した。

2位は国際基督教大学で196ポイント。教養学部アーツ・サイエンス学科の1学部1学科体制で、31の専攻を有する「メジャー制」のもとに学ぶ。献学時から理念に掲げる「リベラルアーツ」を実現するために、対話を重視した少人数教育を徹底。授業ではグループワークやディスカッションを活発に行っている。入学後は一般教育科目や各メジャー(専修分野)の基礎科目を通して興味ある領域を見極め、2年次の終わりまでに31のメジャーから自分の専門を決定する。学生一人ひとりに専任教員がつく「教員アドバイザー制度」があり、履修計画や大学生活に関する相談ができる。このほか、「アカデミックプランニングサポート(学修・教育センター)」を設置し、学修に関する個別相談や情報提供を行っている。

3位は一橋大学で150ポイント。平均7〜8人程度で行われる全学生必修のゼミナールを核とする少数精鋭教育が伝統だ。2023年には「ソーシャル・データサイエンス学部/研究科」を開設し、商学部に異分野融合型の「データ・デザインプログラム」を設置。コンピュータ・サイエンスとデザイン思考を融合したカリキュラムのもと、学部横断型(約30人選抜)で学ぶプログラムだ。また、学部生全員に卒業要件として「グローバル教育ポートフォリオ」を定め、海外調査や語学研修など多彩な留学プログラムを展開。グローバル化とデジタル化が急速に進む現代において、社会科学系唯一の指定国立大学法人として、新しい時代をリードする「産業界のリーダー」の育成を見据えた文理融合教育を推進している。

4位は産業能率大学で108ポイント。「経験」を重視する同大では、「初年次ゼミ」や「プロジェクト授業」「専門ゼミ」において「PBL(課題解決型学習)」を採用。マーケティング学科の「マーケティング・イニシアティブ」は同大の学びを進化させた超実践的PBLだ。「ゼロからイチを作り上げる」をキーワードに、学生が各分野のプロフェッショナルと連携して課題解決に挑む。また、実用性を重視した英語プログラム「SANNO English Program」を展開。日常会話にもビジネスにも役立つ英語力を磨く。さらに、同大と台湾・銘傳大学2つの学位が取得できる「ダブル・ディグリー・プログラム」もスタート。海外の学生とともに学ぶグローバルな環境で、語学力と経営学の学びを高めることができる。

<表の見方>

全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計


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