グローバル教育に力を入れている大学ランキング2024【東京編】

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グローバル教育に力を入れている大学ランキング2024【東京編】

写真=国際基督教大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(東京編)」だ。

1位は国際基督教大学(ICU)で469ポイント。1953年の献学以来、人種、国籍、宗教を問わず世界に門戸を開き、少人数での対話を重視した「リベラルアーツ教育」を続けている。世界50カ国以上の国や地域から学生が集い、教員の38.6%が外国籍。日本人教員も約9割が海外での教育・研究経験者であり、授業は日本語と英語による「日英バイリンガリズム」が基本だ。また、キャンパスに点在する10の学生寮では、留学生を含む全学生の3分の1にあたる約900人が生活している。こうした環境で、日本にいながらさまざまな価値観に触れ、自らの世界を広げることができる。さらには留学プログラムも充実しており、留学先は41カ国・地域の約100大学にわたる。

2位は上智大学で432ポイント。開学以来、グローバル教育の先駆けとして、独自の外国語教育や学修環境を展開してきた。国や言語、文化を越えた多様なバックグラウンドを持つ学生や教員がワンキャンパスに集い、外国語で行われる授業も900以上。世界83カ国404大学の*1とのネットワークがあり、多くの留学生を受け入れているほか、例年900人以上の学生が海外へ留学している。2020年秋からは、英語による学位プログラム「Sophia Program for Sustainable Futures(SPSF)」がスタート。このプログラムは、教育学科や社会学科、経済学科、経営学科、総合グローバル学科、新聞学科の計6学科に設置され、「持続可能な未来」についてグローバルな視点で取り組んでいる。
*1:2024年10月現在

3位は東京外国語大学で191ポイント。「言語文化」「国際社会」「国際日本」の3学部と「総合国際学研究科」を擁し、主専攻語として28言語を学ぶことができる。主専攻以外での52言語と合わせると計80言語のカリキュラムがある*2。4000人以上が集うキャンパスでは80カ国・地域から約690人の留学生が学び、全教員の21.1%にあたる外国人教員が指導を行っている*3。海外協定校数は73の国・地域に244機関。毎年多くの学生が短期・長期の留学に挑戦する。入学後に全学生が履修する「世界教養プログラム」や、留学前準備としても活用できる「グローバル人材育成プログラム(GLIP)」など、独自のプログラムで語学力や教養を磨きながら外国への理解を深め、日本と世界諸地域を結ぶ人材を養成する。
*2:2024年度 *3:2024年5月1日現在

<表の見方>

全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計


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