写真=神戸女学院大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「小規模だが評価できる大学ランキング(近畿編)」だ。
【2024年 進路指導教諭が勧める大学】
①(面倒見が良い大学)
②(就職に力を入れている大学・入学後、生徒を伸ばしてくれる大学)
1位は神戸女学院大学で28ポイント。授業の約7割が1クラス20人以下という少人数ならではの独自カリキュラムやサポートが魅力の大学だ。2024年3月卒業生の就職率は99.0%。有名企業への就職者も多く、「就職に強い女学院」といわれている。小規模大学だからこそできる細やかなキャリアサポートが特徴で、キャリアセンターでは年間約130回もの就活講座・セミナーを開催。就職活動が本格化する3、4年次には、学生全員にキャリアカウンセラーが1対1の個別面談を行っている。少人数でプレゼン力を磨く「KCキャリア塾」や、航空業界への高い就職実績を生かした「KCエアラインスクール」など、多彩な実践型プログラムも用意されている。
2位は奈良女子大学と甲南大学が24ポイントで並んだ。
奈良女子大学は、女子教員の養成を目的として設置された奈良女子高等師範学校を前身とする国立大学。学生個々の適性・能力を最大限に引き出し、深い学識を備え、情緒豊かで品位ある人材の育成を教育目標としている。社会における女性の知的自立と知的展開能力の獲得を目指した教育・研究を行っている。2022年には日本の女子大として初の工学部を開設。「人と社会のための工学」を学ぶ学部として、多様な意見に耳を傾け、持続可能な社会を実現する女性エンジニアを育成している。就職・進学といった卒業後のプランづくりに早期から取り組むために入学直後から「キャリアプラン科目群」を用意するなど、キャリア教育や就職活動支援も充実している。
甲南大学は、8学部15学科1学環(2026年度予定)からなる私立総合大学。「ミディアムサイズの総合大学」で、大規模大学に比べて学生と教員との距離感が近いのが特長だ。専門知識と思考力を身につける「専門教育」を柱に、知的基礎力を身につける「全学共通教育」とクラブ・サークル活動やボランティア活動、国際交流などの「正課外教育」を融合させる「人物教育のフレームワーク」を基盤に、学生の可能性を無限大に伸ばす「彩り教育」を推進している。2024年に始まった「グローバル教養学環(STAGE)」はグローバルキャリアを志す学生が対象の特別な学位プログラム。複数言語圏への「ダブル留学」が必修で、異文化や国際社会への理解を深めながら、グローバルな視点から地域社会の課題解決に取り組むために必要な教養を養っている。
<表の見方>
-
全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計
<関連記事>
進路指導教諭が評価する大学ランキング2024
面倒見が良い大学【全国編】
就職に力を入れている大学【全国編】
就職に力を入れている大学【近畿】
教育力が高い大学【全国編】
グローバル教育に力を入れている大学【全国編】
グローバル教育に力を入れている大学【近畿】
小規模だが評価できる大学【全国編】