グローバル教育に力を入れている大学2024【近畿編】

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グローバル教育に力を入れている大学2024【近畿編】

写真同志社大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(近畿編)」だ。

1位は同志社大学で79ポイント。海外渡航が禁止されていた幕末の時代に自由な学びを求めてアメリカへ渡った創立者・新島襄のように、世界に目を向けて学ぶ姿勢を重視。単にコミュニケーションの道具として外国語を学ぶだけでなく、多様な文化に触れ、グローバルに活躍する真の国際人の育成を目指す大学だ。留学や国際交流を重視し、学生の目標やレベルに合わせた多彩な海外留学プログラムを用意。奨学金などの支援体制も充実している。派遣可能な大学数は37カ国・地域の176大学で、2023年度に留学プログラムを活用した学生は約1000人に上る。17年には初の海外キャンパスとなる「同志社大学テュービンゲンEUキャンパス」をドイツのテュービンゲン大学内に開設。春、秋の各学期に約15人の学生が学んでいる。

2位は立命館大学で63ポイント。日本全国、世界各国・地域から多様なバックグラウンドを持つ個性が集まり、刺激しあいながら日々選択と挑戦を続けている「多様性が融合するキャンパス」が魅力。80カ国・地域から3000人以上の留学生が学んでおり、正課・課外を問わず大学生活のあらゆる場面で交流が可能。文化や価値観の違いなどを互いに認め合いながら、新たな価値を創造できる環境だ。言語習得センター(CLA)では、「語学力をアップさせたい」「留学に備え外国語をしっかり学びたい」学生の学びをサポートするために、各種英語資格試験の対策講座を安価に開講。同じ目的を持つ仲間と共に努力することで、学習へのモチベーションもアップするプログラムだ。

3位は関西外国語大学で49ポイント。世界55カ国・地域の405大学に広がる留学ネットワークと先進的な教育プログラムをベースに、あらゆる専門分野を「外国語で」学ぶことで、国境を越えて活躍できるスキルを養っている。さまざまな問題が複雑に絡み合うグローバルな課題の解決に向けて「語学+α」の教育を重視。特に留学は、プラスアルファを醸成する体験として重要な役割を担っている。留学前には、海外協定大学と共同開発した「Super IESプログラム」が受講可能。授業はすべて協定大学の外国人教員が担当し、リサーチペーパーの書き方やプレゼンテーション方法をはじめ、海外大学の学士課程の授業で求められる英語力とアカデミックスキルを養う。

4位は関西学院大学で45ポイント。59カ国・地域の310を超える大学・国際機関と協定を結び目的別・レベル別に豊富なプログラムを提供するなど、海外研修や留学プログラムの機会が充実している大学だ。アジアの大学としては初めて、国連ボランティア計画(UNV)との協定に基づく「国連ユースボランティア」プログラムを実施。主に開発途上国の国連関係機関に学生を約5カ月間派遣し、国際協力や開発支援の現場で「世界市民」になるための資質を養っている。海外派遣プログラムへの参加を後押しする「緊急留学支援金」など、経済的な支援も充実。2022年度の独立行政法人日本学生支援機構の調査では「協定等に基づく日本人学生派遣数の多い大学」で第1位を獲得するなど、多くの学生が海外留学にチャレンジしている。

<表の見方>

全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計


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