写真=北海道科学大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「改革力が高い大学ランキング(北海道・東北編)」だ。
【2024年 進路指導教諭が勧める大学】
①(面倒見が良い大学)
②(就職に力を入れている大学・入学後、生徒を伸ばしてくれる大学)
1位は東北大学で533ポイント。同大は全国編でもトップだ。入試では早くから総合型選抜を重視し、現在は全体の3割を超える募集人数にまで拡大。将来的には100%を目指している。2019年度に設けられた新たな教育プログラム「挑創カレッジ」では、「グローバルリーダー育成プログラム」や「コンピュテーショナル・データサイエンス・プログラム」など5つのテーマで現代的なリベラルアーツの学びを提供。大変革時代の社会を世界的視野で力強く先導するリーダーを育成している。世界トップレベルの研究水準を目指す「国際卓越研究大学」に選出された唯一の大学であり、国からの100億円規模の支援を活用しながら、若い人材が活躍、挑戦しやすい研究環境の整備を進めている。
2位は北海道大学で27ポイント。
3位は国際教養大学と北海道科学大学が15ポイントで並んだ。
北海道科学大学は、学生数約5000人の道内屈指の実学系総合大学。北海道の発展・成長に最も貢献する大学であることを目標としており、基礎能力を築きながら専門性を深めていくカリキュラムのもと、地域社会で活躍できる「+Professional」人材を育成している。2024年からスタートした、すべての新入生が学ぶ全学共通教育プログラム「HUSスタンダード」は、異分野間で協働する力を育む複数学部・複数学科混成授業や、Society5.0に対応した数理・AI・データサイエンス教育、地域課題に主体的に関わる課題発見解決型授業、専門外の最先端を学ぶ「+Professionalセミナー」、SDGsを多様な視点から学ぶ科目群、の5つを学びの特色とするプログラム。これからの時代を生き抜くための「基盤能力」を育んでいる。
5位は会津大学で11ポイント。6位は福島大学で8ポイント。
7位は北海道教育大学、北海道医療大学、富士大学、東北学院大学が5ポイントで並んだ。
北海道医療大学は、2024年に創立50周年を迎えた道内随一の医療系総合大学。6学部9学科の約3500人の学生が学部学科の枠を越えて、さまざまな専門職が連携する「チーム医療」を学んでいる。21年からはDX推進計画がスタート。先進的な取り組みとして、データサイエンス教育を通じてAIと協働しながらチーム医療の実践を目指す「プロジェクトAI」を導入。全学でプログラムの構成科目を必修化し、基礎からの多様な学びを実践している。北広島市の「北海道ボールパークFビレッジ」内に大学キャンパスと病院を新設する計画も推進。28年からは全学生が新キャンパスで学ぶことになる。産官学のパートナーシップのもと、持続可能な街づくりを目指す場に大学が設置されることは、「共同創造空間」の実現に向けた大きな一歩として期待が寄せられている。
<表の見方>
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全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計
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