写真=昭和女子大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「面倒見が良い大学(女子大学編)」だ。
【2024年 進路指導教諭が勧める大学】
①(面倒見が良い大学)
②(就職に力を入れている大学・入学後、生徒を伸ばしてくれる大学)
1位は昭和女子大学で84ポイント。2024年の調査では、この他「グローバル教育に力を入れている大学」「改革力が高い大学」「入学後、生徒を伸ばしてくれる大学」「就職に力を入れている大学」「教育力が高い大学」でも全国女子大1位となった。こうした評価の背景には、長年受け継がれてきた面倒見の良さがある。キャリア支援においては、教職員のサポートだけでなく、さまざまな分野で活躍する社会人女性約360人が学生の相談相手として支援する「社会人メンター制度」など、きめ細かなサポート体制を用意。また、海外キャンパス「昭和ボストン」では、日本とアメリカの教職員の連携による指導・支援を行っており、海外で学ぶ最初のステップとして安心して飛び込める学習環境が整っている。
2位は津田塾大学と東京女子大学が53ポイントで並んだ。
津田塾大学は、2024年の著名400社実就職率ランキングにおいて、全国女子大1位となった。同大では、「学外学修・キャリアセンター」を中心に、学生がキャンパスやカリキュラムを越えて学び、在学中の経験を進路選択につなげられるようにサポートしている。同センターは小平・千駄ヶ谷の両キャンパスに設置され、キャリアに関するさまざまな情報が入手できるほか、年間を通して行われる支援プログラムは、学生のニーズや採用状況などを考慮して多様な進路に対応。キャリアカウンセラーによるきめ細かな個別相談も重点的に行っている。ロールモデルとなる卒業生や、進路を決めた4年生との交流プログラムも実施し、学生が自らの能力や適性などを理解した上で進路を決定できるように支援している。
東京女子大学は、1918年の開学以来、キリスト教の精神に基づくリベラルアーツ教育を展開。英語表記Tokyo Woman’s Christian Universityの「女性」は単数形であり、そこには学生一人ひとりを大切に育てたいという思いが込められている。授業は少人数のクラスが基本で、討論や研究発表などの演習形式の授業を通してさまざまな意見と向き合い、協働して問題解決に当たるなど、自ら学び考える力を養う。2024年度からスタートした全学共通カリキュラム「知のかけはし科目」では、異なる学問領域の教員2人によるチーム・ティーチングを導入。文系・理系の枠組みだけでなく、さまざまな専門領域の壁を越えた対話や議論を通して、一つの授業の中で分野横断的な学びを可能にする取り組みだ。
4位は神戸女学院大学で42ポイント。授業の約7割が1クラス20人以下で行われる少人数教育が特色で、一人ひとりに応じた丁寧な指導が行われている。少人数で学ぶ環境は、学生が発言する機会が自然と多くなるため、コミュニケーション力が培われる。実験や実習にも全員が参加できる。また、キャリア支援においても小規模だからこそできる仕組みが整い、キャリアセンターでは年間約130回にのぼる就活講座・セミナーを開催。就職活動が本格化する3・4年次には、学生全員がキャリアカウンセラーと個別面談を行っている。少人数でプレゼン力を磨く「KCキャリア塾」や、航空業界への高い就職実績を生かした「KCエアラインスクール」など、独自の実践型プログラムも用意している。
5位は共立女子大学で24ポイント。全学生に担任(アカデミック・アドバイザー)がつき、学生の悩みや不安などに寄り添い、指導する体制を整えるなど、一人ひとりの成長に正面から向き合うことを第一とした丁寧な学生支援を行っている。こうした支援体制への学生の満足度は高く、教員の指導・支援については96%、担任(アカデミック・アドバイザー)制度には88%の学生が「満足している」と答えている。また、リーダーシップ教育に力を入れており、全学共通のリーダーシップ開発プログラムや課題解決型の授業などを用意。これからの社会に必要不可欠なスキルである「他者と協働して目標達成を目指す力」を養い、チームの目指す成果や環境にポジティブな影響を与える人材の育成を目指している
<表の見方>
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全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計