就職に力を入れている大学2024【北陸・東海編】

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就職に力を入れている大学2024【北陸・東海編】

写真=金沢工業大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(北陸・東海編)」だ。

1位は金沢工業大学で339ポイント。同大は全国編でも2位にランクイン。入学時から将来の進路について考えていくカリキュラムと、充実した支援体制があり、学生の就職に対する意識や意欲を高めている。学生の進路指導を各学科の教員が担当し、進路開発センターと一体となって就職活動をサポート。教員の約5割が豊富な経験をもつ企業出身者のため、企業の事業内容や人材ニーズに即したアドバイスが受けられる点も強みだ。学生の就職活動の負担を軽減する対策も充実している。特徴的な施策の一つが例年2月頃から東京・名古屋・大阪・新潟・仙台に向けて運行される就職活動支援バス。就職試験や合同企業セミナー、企業説明会、会社訪問など、遠方の就職活動行事に参加しやすくなっている。

2位は福井大学で56ポイント。3位は中京大学で41ポイント。中京大学は総合大学としての強みを生かして各学部とキャリア支援課が連携しながら、学部の専門性を実践につなげていくキャリア教育に取り組んでいる。入学直後から卒業後までの自分を、トータルに見据えるための支援を実施。1、2年次からキャリア教育科目や卒業生による講演会を通じて、「働くこと」や「どのように学生生活を送ればよいか」について考える場を提供している。独自の情報を発信する「キャリア・ナビ」をはじめ、就職活動対策の各種イベントやガイダンス、インターンシップ支援、企業研究・選考対策、キャリアカウンセラーによる相談体制などが充実。2023年度卒業生の就職率は98.4%、従業員500人以上の大企業への就職割合は66.1%と、中部圏で圧倒的な実績を誇っている。

4位は豊田工業大学で26ポイント。同大はトヨタ自動車が社会貢献活動の一環として設立した大学だ。「企業と創る自立型人材の育成」を目指し、産学一体となった教育・研究環境が整っている。産業界との太いパイプを生かした講義や実習が強みで、実際に企業が取り組んでいる技術開発の現状を学ぶ機会も豊富だ。1、3年次のインターンシップは全学生必修で、1~1.5カ月にわたってトヨタ自動車や三菱電機など40社以上の製造・研究開発部門で課題に取り組んでいる。学部4年間の学びの中でエンジニアとしての応用力や実践力を身につけるとともに、キャリアビジョンを構築して就職活動に臨むことができる充実した環境だ。2023年度の就職決定率は100%で、著名400社への実就職率は全国1位だ。

<表の見方>

全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計


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