写真=明治大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の約3000高校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「就職に力を入れている大学ランキング(全国編)」だ。
1位は明治大学で518ポイント。15年連続のトップ獲得となった同大は、「就職の明治」として企業のみならず教育現場からも高く評価される大学だ。各キャンパスには相談員が常駐し、学生一人ひとりの相談に対応。さまざまな企業とコラボレーションした支援行事の実施、模擬面接やエントリーシートの添削といった手厚い選考対策、長年のノウハウを詰め込んだ「就職活動手帳」の全学生への配布など、独自性のある「就職支援」が数多く展開されている。1、2年次の「キャリア支援」に力を注いでいる点も大きな特徴で、キャリアガイダンスや各種プログラムなどを通して早期からキャリアを意識する機会を提供している。グループで課題に取り組むプログラムも多く、学生にとっては何かに挑戦してみる絶好の機会になっている。
2位は金沢工業大学で339ポイント。入学時から将来の展望や進路について考え始めることを促す体系的カリキュラムと充実の支援体制により、学生の就職への意識・意欲を高めている大学だ。米国CCE, Inc.認定のキャリア・カウンセラー資格を持つスタッフが行う個人面談や進路指導、キャンパス内での会社説明会や採用試験、就職活動に向けた模擬面接や模擬試験、先輩の就職活動体験報告会やマナー講座、女子学生のための就職活動講座など、多様な支援が展開されている。インターネット上のデータベースには求人票が寄せられている企業や卒業生が在籍している企業など、2万2500社を超える企業の情報を公開。無線LANなどを通じてキャンパスのどこからでもアクセス可能だ。
3位は早稲田大学で181ポイント。「教育・研究活動第一主義」を掲げる同大は、就職活動を「自分らしくやりがいを持ちながら社会に貢献できる仕事を、自分の目で選択する活動」と定義。社会や所属組織の中で存在感のある人物として活躍できる場を自力で選ぶための手助けをキャリアセンターが担っている。低学年生に対しては入学直後の導入・動機付けとして、学内にある知的成長の場を紹介。自分の志向に適した活動ができるようにサポートを行っている。就職活動を行う学生に対しては、学生生活で培った地力を充分に活用した主体的な進路選択を支援。経験、ノウハウ、情報を持ったスタッフとの個別相談を活用することで、自分の考えを整理し、新たな気付きや解決策を見出すことができる。
<表の見方>
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全国約3000高校を対象にアンケートを行い、766校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
学校名の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。
東京科学大は東京医科歯科大と東京工業大の合計
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