2024年幼稚園教諭就職者数ランキング

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2024年幼稚園教諭就職者数ランキング

写真=東京家政大学

今回は、幼稚園教諭の就職者が多い大学を紹介する。1位は就職者数62人の東京家政大学。2位は56人の聖徳大学、3位には55人の十文字学園女子大学と鎌倉女子大学が並んだ。幼稚園教諭輩出のために、各大学がどのような取り組みを行っているのか、順に見ていこう。

1位の東京家政大学は、2023年4月に家政学部を改組し、新たに児童学部を開設。「児童」「初等教育」の2学科を設置しており、両学科ともに幼稚園教諭一種免許が取得できる。児童学科は、児童学の基礎を5分野から総合的に学び、子どもの力を伸ばし、成長を支えるスペシャリストを育成する「児童学専攻」と、家庭や地域のあらゆる場面での子育て支援に、時代の変化に応じながら活躍できる人材を育てる「育児支援専攻」を設置。初等教育学科は、全教科の学習指導を行う力や授業実践力・学級経営力を養い、小学校教育のプロを育成する。小学校教諭一種免許の全員取得が原則だが、幼小連携などにも対応できる人材育成を目指し、多様な免許・資格の取得ができるカリキュラムとなっている。

2位の聖徳大学は、毎年数多くの幼稚園教諭や保育士を輩出。難関の公立幼稚園教員採用試験にも合格者を出している。教育学部児童学科では、児童学について「体験」と「対話」で学ぶICS科目を1年次に受講し、2年次は「幼稚園教員」「保育士」「児童心理」「児童文化」「医療保育*」の5コースに分かれて学ぶ。全コースで幼稚園教諭一種免許の取得が可能だ。また、附属幼稚園がある強みを生かし、早期から実習を経験。基礎から段階的に実習に取り組むことで、外部の幼稚園での教育実習に向けて実践力を高めていく。また、試験対策は筆記や面接指導の講義のほか、個人指導も充実。実習園を中心に招致して就職説明会を実施する「保育園・幼稚園JOBフェア」も行っている。
*2025年4月新設

3位の鎌倉女子大学は、児童学部に「児童」と「子ども心理」の2学科を擁し、両学科で幼稚園教諭一種免許が取得できる。児童学科では、幼稚園教諭と小学校教諭、幼稚園教諭と保育士など、複数の免許・資格の取得を推奨。学科独自のキャリア形成支援「教育・保育基礎力育成ワークセッション」を実施するなど、幼小連携や幼保一体化といった時代のニーズに対応できる実践力を持つ「子どもの専門家」を育成している。子ども心理学科では、心理療法や心理検査、カウンセリングなどの実習を通して、子どもの成長を心理学的に支援する技術を身につける。国家資格の「公認心理師」を養成するカリキュラムに対応しており、「認定心理士」や「准学校心理士」などの資格取得も可能だ。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答を基にランキングを作成した。就職者数には臨任・非常勤を含む。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立。大学名横の*印は大学院修了者を含むことを表す。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。


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