【業種別1 メーカー編】この10年で「企業入社難易度」が上がった企業ランキング2014-2024年

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【業種別1 メーカー編】この10年で「企業入社難易度」が上がった企業ランキング2014-2024年

十年一昔という言葉もあるように、10年間で大きく業績が上がる企業があれば、反対に落ち込む企業もある。大学生からの人気企業の顔ぶれも同様に、時代とともに変わっているのではないだろうか。大学通信が独自に算出した「企業入社難易度」について、24年と14年の数値を比較しながら、検証してみよう。業種別編の第1回は、メーカー編だ。

※「企業入社難易度」の詳しい説明については、以下の記事を参照。
新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024
※全業種合わせたランキングは、以下の記事を参照。
この10年で「企業入社難易度」が上がった企業ランキング2014-2024年

この10年(2014~24年)で企業入社難易度が上がった企業ランキングを業種別に見ていこう。今回はメーカー編。

ランキングの1位は、玩具メーカー大手のバンダイ。採用判明数は41人から62人に増えている。24年の新卒就職者の主な出身大学について14年と比べてみると、早稲田大1人→7人、法政大4人→6人、慶應義塾大1人→5人、明治大1人→5人、大阪大0人→4人、立教大3人→4人、関西学院大2人→4人などとなっている。私立の最難関である、早慶の増加が目立つ。エンタメ関連では他に、ゲームメーカーのセガが8位に入っている。

2位は中外製薬。採用判明数が87人から152人と倍近くに増えているにも関わらず、入社難易度が上がっている。主な出身大学は、東大10人→29人、京大3人→12人、九州大2人→11人、東北大2人→10人、東京理科大6人→10人など。東大、京大を始めとする難関国立大からの就職者が大きく増えている。

製薬会社のうち、特に新薬メーカーはコロナ禍でワクチンや治療薬の開発が注目を浴びたこともあり、この10年で入社難易度を上げた企業が多い。中外製薬に、4位の塩野義製薬、5位の住友ファーマ、6位の協和キリン、10位のアステラス製薬を合わせて、トップ10位までのうちの半分を新薬メーカーが占める結果となった。なお、住友ファーマと協和キリンの10年前のデータについては、それぞれの前身となる大日本住友製薬と協和発酵キリンのものを使用している。

3位はノエビア。神戸市に本社を置く化粧品メーカーだ。主な出身大学は、東洋大1人→2人、立教大0人→2人、近畿大1人→2人、甲南大0人→2人など。採用判明数が37人から29人に減っている一方で、入試難易度55以上の大学からの採用が7人から13人に増えた。化粧品ではほかに、9位のファンケルや13位のコーセーなどがランクインしている。

(企業入社難易度の算出方法)
◆就職者数は、各大学へのアンケート調査による。未回答の大学は掲載していない。また、大学により一部の学部・研究科の人数を含んでいない場合がある。調査対象となる主要約400社は、日経平均株価指数の採用銘柄に加え、会社規模や知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に大学通信が選定した。
◆大学の入試難易度は、駿台予備学校・第二回駿台atama+共通テスト模試(合格可能性80%)を使用した。全データから、2部・夜間主コース、医学部医学科、歯学部歯学科、私立大共通テスト利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。また、専門職大学は集計外とした。
◆企業入社難易度は、大学の平均難易度×その大学からの就職者数を企業ごとに合計し、その企業の就職者数の合計で割り算した。同じ難易度で順位が異なるのは、小数点第2位以下の違いによる。就職者判明数が9人以下の企業は掲載していない。
◆2024年11月30日判明分

<表の見方>

◆表は企業入社難易度を24年と14年で比較し、数値の上昇幅が大きい企業を順にまとめたもの。24年の調査対象である約400社のうち、いずれかの年の採用数が10人未満の企業、10年前と比べて採用数が半分未満に減った企業、10年前に調査を実施していない企業は除いた。
◆この10年の間に、合併・統合や企業名の変更があった場合は、母体になった企業のデータを使用している場合がある。
◆同じ大学でも、実施された模試によって入試難易度は異なる数値となる。その影響を取り除くため、入試難易度はどちらも24年実施の駿台予備学校・第二回駿台atama+共通テスト模試(合格可能性80%)を使用した。
◆2024年11月30日判明分

【業種別1 メーカー編】この10年で「企業入社難易度」が上がった企業ランキング2014-2024年