有名企業は入社が難しいと漠然と分かってはいるが、どのくらい難しいか定量化するのは困難だ。そこで、新卒就職者の出身大学の入試難易度を指標として、「企業入社難易度」を算出し、業種別にランキングしてみた。今回は電気機器・電子編を見ていこう。
※総合ランキング及び「企業入社難易度」の詳しい説明については、以下の記事を参照のこと。
新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024
2024年11月30日現在
電気機器・電子では、数百人規模の大量採用を行う企業も少なくない。表中の10社について見ていくと、採用判明数100人以上が8社、500人以上が4社もある。採用大学の裾野が広くなるため、入社難易度は他の業種と比べるとやや低く抑えられる傾向にある。
ランキングの1位はレーザーテック。光応用技術を用いた半導体向けの検査・計測装置を主力事業とする。採用判明数は18人で、表中の企業では最も少ない。新卒就職者の出身大学は、東大6人、名古屋大と京大各2人、ほか8大学が1人ずつだ。
2位はソニーグループ。ゲーム、音楽、半導体など多角的な事業を展開し、特に理系学生からの人気が高い。採用判明数は550人で、主な出身大学は東大58人、慶應義塾大44人、東京理科大43人、大阪大42人、早稲田大41人など。東大からの就職者数は、調査対象となる約400社の中で、66人のアクセンチュアに続いて2番目に多い。
3位は日本IBM。主な出身大学は、早稲田大58人、慶應義塾大52人、上智大26人、明治大21人、東大19人など。
4位は日立製作所。主な出身大学は、早稲田大53人、東京工業大と東京理科大各36人、大阪大31人、慶應義塾大27人など。
5位はキーエンス。日系の企業ではトップクラスと言える給与水準の高さで知られている。主な出身大学は、慶應義塾大30人、早稲田大24人、東大23人、京大18人、明治大と同志社大各17人など。
6位の富士通は、採用判明数665人で、表中の10社では最も多い。調査対象となる全業種の約400社の中でも、7番目に多い人数だ。主な出身大学は、早稲田大60人、慶應義塾大39人、明治大29人、東京理科大25人、横浜国立大と青山学院大各22人など。
採用判明数が67人で、表中ではレーザーテックに次いで少ないファナックは8位。産業用ロボットなどを取り扱う。主な出身大学は、東大7人、東北大と慶應義塾大各4人、横浜国立大、名古屋大、名古屋工業大、佐賀大、芝浦工業大各3人など。
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