有名企業は入社が難しいと漠然と分かってはいるが、どのくらい難しいか定量化するのは困難だ。そこで、新卒就職者の出身大学の入試難易度を指標として、「企業入社難易度」を算出し、業種別にランキングしてみた。今回は大学生にも身近な企業が多い食品・水産編を見ていこう。
※総合ランキング及び「企業入社難易度」の詳しい説明については、以下の記事を参照のこと。
新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024
2024年11月30日現在
食品・水産は一般の消費者をターゲットとするBtoC企業が多く、大学生にとって身近な業種の1つと言える。事業内容のイメージがしやすいことに加えて、近年は食や環境問題に対する関心も高まっており、就職先として視野に入りやすいのではないだろうか。
ランキングの1位は江崎グリコ。昨年の9位から大きく順位を上げた。採用判明数は17人で、新卒就職者の出身大学は、早稲田大5人、九州大3人、大阪公立大2人と、東大を含む7大学から各1人だ。
2位はキッコーマン、3位は味の素と調味料メーカーが並ぶ。主な出身大学は、キッコーマンが慶應義塾大5人、早稲田大4人、同志社大3人、東北大、名古屋大、大阪大各2人など。味の素が早稲田大16人、慶應義塾大13人、東京工業大9人、九州大8人、京大と東京理科大各7人などとなっている。調味料メーカーではほかに、カゴメが9位に入っている。出身大学は京大、大阪公立大、明治大、関西学院大が各2人と、17大学から各1人だ。
4位はサントリーグループ。サントリーホールディングスとサントリー食品インターナショナルが合同で採用活動を実施していることから、2社合わせての集計となっている。採用判明者数は表中最多の209人で、主な出身大学は、早稲田大23人、慶應義塾大22人、大阪大と同志社大各12人、関西学院大11人など。
5位はアサヒビール。主な出身大学は慶應義塾大8人、早稲田大7人、大阪大5人、九州大、法政大、明治大、関西学院大各4人など。ビールメーカーではキリンが10位に入っている。主な出身大学は早稲田大11人、慶應義塾大と明治大各8人、東北大7人、京大、大阪大、九州大各6人など。
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