【業種別編4 金融】新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024
有名企業は入社が難しいと漠然と分かってはいるが、どのくらい難しいか定量化するのは困難だ。そこで、新卒就職者の出身大学の入試難易度を指標として、「企業入社難易度」を算出し、業種別にランキングしてみた。今回は銀行・証券・生保・損保などをまとめた金融編を見ていこう。
※総合ランキング及び「企業入社難易度」の詳しい説明については、以下の記事を参照のこと。
新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024
2024年11月30日現在
金融は安定性や社会的地位、給与面などの魅力から文系の学生を中心に人気が高い。一方で、近年は低金利の長期化やインターネットバンキングの普及などで経営環境が大きく変わっており、特に銀行は合併や窓口業務を担当する「一般職」の廃止や縮小が相次ぎ、全体の採用数が大きく減少していることに注意が必要だ。
ランキングの1位は日本政策投資銀行だった。全業種を対象にした総合順位でも10位と、金融では唯一のトップ10入りだ。メガバンクなどと比べると知名度は劣るものの、安定性の高さや政府系金融機関だからこそ取り組める事業のやりがいなどが、難関大の学生にとっては魅力的に映るのだろうか。採用判明数は78人で、新卒就職者の主な出身大学は、慶應義塾大18人、早稲田大15人、東大11人、一橋大9人、京大5人など。
2位は三菱UFJ信託銀行、3位は三菱UFJ銀行とMUFGグループの2行が並ぶ。主な出身大学は、三菱UFJ信託銀行が早稲田大51人、慶應義塾大32人、明治大16人、立教大10人、一橋大と法政大各8人など。三菱UFJ銀行が慶應義塾大59人、早稲田大45人、京大21人、大阪大19人、明治大17人など。
4位は日本取引所グループ。13年に東京証券取引所グループと大阪証券取引所が経営統合して誕生した。採用判明数は30人と、比較的規模が小さい。主な出身大学は、慶應義塾大4人、一橋大と京大各3人、東北大、九州大、青山学院大、学習院大、早稲田大各2人など。
5位は三井住友銀行。10年前となる2014年卒の調査では採用判明数1206人だったのが、今回は471人まで減っている。それでも、表中の企業では最多となる人数だ。主な出身大学は、慶應義塾大67人、早稲田大57人、関西学院大25人、同志社大23人、京大と神戸大各22人など。
<関連記事>
新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024