【業種別編3 マスコミ】新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024
有名企業は入社が難しいと漠然と分かってはいるが、どのくらい難しいか定量化するのは困難だ。そこで、新卒就職者の出身大学の入試難易度を指標として、「企業入社難易度」を算出し、業種別にランキングしてみた。今回は新聞・出版・放送・広告をまとめたマスコミ編を見ていこう。
※総合ランキング及び「企業入社難易度」の詳しい説明については、以下の記事を参照のこと。
新卒就職者の出身大学から測る企業入社難易度ランキング2024
2024年11月30日現在
マスコミ(新聞・出版・放送・広告)は、全体的には採用数が少なく、表中の17社中11社で採用判明数が40人未満となっている。一方で学生からの人気は高く、就職活動でのハードルが高い業種となっている。
ランキングの1位は、博報堂/博報堂DYメディアパートナーズだ。広告事業の博報堂と総合メディア事業の博報堂DYメディアパートナーズはそれぞれ別会社ではあるが、合同で新卒採用を行っている。採用判明数は168人と表中では2番目に多いが、入社難易度は高い。主な出身大学は、慶應義塾大46人、早稲田大32人で、この2校が飛び抜けて多い。続いて京大9人、上智大8人、立教大7人、東大、一橋大、青山学院大各6人などとなっている。
2位は「週刊少年ジャンプ」などを発行する集英社だ。採用判明数は23人で、主な出身大学は慶應義塾大4人、早稲田大3人、東大、京大、中央大、法政大、立教大各2人など。3大出版社では他に、講談社が6位、小学館が13位に入っている。この3社はいずれも入社難易度が60を超えている上にマスコミの中でも特に採用数が少なく、入社を希望する学生にとっては狭き門だ。
広告最大手の電通は3位。主な出身大学は、慶應義塾大38人、早稲田大25人、東大9人、京大7人、多摩美術大6人など。採用判明数、入試難易度ともに博報堂/博報堂DYメディアパートナーズに近く、早慶の出身者が多いことも共通している。
4位は総合エンタメ企業のKADOKAWA。主な出身大学は、早稲田大12人、東大4人、上智大3人、千葉大、一橋大、慶應義塾大各2人などとなっている。
5位はテレビ朝日。採用判明数24人で、出身大学は慶應義塾大と早稲田大各7人、法政大2人と、ほか8大学が1人ずつだ。テレビ局では、TBSテレビが8位、日本テレビ放送網が9位、テレビ東京が10位、フジテレビジョンが12位、NHKが17位に入っている。民放の採用判明数はいずれも20~40人程度だが、NHKは日本全国に支局があることから195人と多いことも特徴的だ。
新聞社では、7位の日本経済新聞社がトップ。主な出身大学は慶應義塾大11人、東大、上智大、早稲田大各6人、同志社大5人など。
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