2024年学部系統別実就職率ランキング(観光系)

ランキング
2024年学部系統別実就職率ランキング(観光系)

写真=明海大学

観光系の実就職率ランキング1位は、実就職率95.7%の長野大・環境ツーリズム学部。2位は94.5%の和歌山大・観光学部、3位は93.9%の明海大のホスピタリティ・ツーリズム学部がランクイン。4位は93.8%の跡見学園女子大・観光コミュニティ学部、5位は91.9%の東洋大・国際観光学部が続いた。

3位に入った明海大のホスピタリティ・ツーリズム学部は、ホスピタリティ業界で活躍してきた実務家教員による実践教育が特徴。実社会での体験から学ぶことを重視し、ホテルや空港、旅行代理店などでのインターンシップも豊富に用意されている。観光産業のほか、あらゆる職種で求められるコミュニケーション力やホスピタリティを養うとともに、人とデジタルをつなぐ素養を身につけることで、幅広い分野に適応できる人材を育成する。また、1年次から実施しているキャリアプログラムも特徴の一つ。学生一人ひとりに就活コーチングスタッフがついてサポートするほか、実務家教員が多いため、業界の最新事情や必要とされるスキル、心構えなどを身につけられることも、高い就職実績につながっている。

4位の跡見学園女子大・観光コミュニティ学部は、「観光デザイン」「まちづくり」の2学科を擁する。観光デザイン学科は、就業体験や地域と連携したプロジェクトなど実践的な活動を通じて「観光デザイン能力」を身につける。地域の新たな魅力を発見し、地域・日本を広くアピールできる人材を育成する。まちづくり学科は、人と人をつなげて地域の課題を解決し、持続可能な地域社会をデザインする「まちづくり」について学ぶ。防災、行政、ボランティア、都市計画など、地域の課題を解決できる人材を、実践を通じて育成している。また、社会調査士や国内旅行業務取扱管理者などの資格取得を目指すことも可能だ。

5位の東洋大・国際観光学部は、日本文化の発信や観光地・観光産業での課題を解決し、新しい観光をつくる力を養う。観光の企画・デザインからプロモーション・営業までを学び、観光産業や行政などでの活躍を目指す「観光政策・ツーリズム系」、航空やホテル・旅館、ブライダル、外食といったサービス関連産業について実践を通して学び、これらの組織をマネジメントする力を身につける「ホスピタリティ系」の2つの分野に分かれている。また、英語については基礎力向上、外国語学研修、海外就業体験、英語での専門教育と、4年間で段階的にレベルを高めるカリキュラムがある。グローバルな環境で就業する力を磨くために、海外インターンシップやグローバル企業での実務研修も用意されている。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。


2024年学部系統別実就職率ランキング(観光系)

6位以下のランキングはこちら

<関連記事>

2024年学部系統別実就職率ランキング

法学系      国際系
農学系      福祉系
薬学系      理工系
心理系      教育系
商・経営系
家政・生活・栄養系
看護・保健・医療系
体育・スポーツ系