2024年学部系統別実就職率ランキング(体育・スポーツ系)
写真=日本福祉大学
体育・スポーツ系の実就職率ランキング1位は、実就職率98.1%の日本福祉大・スポーツ科学部。2位は97.2%の武庫川女子大の健康・スポーツ科学部、3位は96.8%の尚美学園大・スポーツマネジメント学部がランクイン。4位は95.9%の名古屋学院大・スポーツ健康学部が続いた。
1位の日本福祉大・スポーツ科学部は、実技だけでなく、教育・文化・福祉・心理・医学・社会・経営など多様な視点からスポーツを追究し、科学的な知識や指導技術を修得。2年次には全学生が地域の学校やスポーツクラブなどでスポーツ指導を行うフィールドワークを実施。指導することの難しさと面白さを体験することで、伝える、関わるといったコミュニケーションスキルも磨く。また、自治体と連携した障害者スポーツ大会等のボランティア活動など、地域との協働を通じてスポーツ政策やスポーツビジネスを学ぶ場も用意されている。3年次からは「ふくしスポーツ」「スポーツ教育」「トレーニング科学」の3つのコースに分かれてそれぞれの専門性を高め、希望する進路につながる資格取得などを目指す。
2位の武庫川女子大の健康・スポーツ科学部は、2023年4月より「健康・スポーツ科」「スポーツマネジメント」の2学科体制となった。健康・スポーツ科学科は、「健康・スポーツ科学」「教科教育(保健体育科)」「アスリートサポート」「アスレティックパフォーマンス」「生涯スポーツ・健康福祉」の5つのカテゴリーから学び、学内・学外での実習を通して、健康・スポーツ分野における指導者・リーダーとしての素養を磨く。スポーツマネジメント学科は、「マーケティング」「マネジメント」「生活・健康」「実務」「先端ビジネス」の5つのカテゴリーを通して、スポーツをビジネスの視点から学ぶ。スポーツ関連企業や団体、地域社会や学校など、多様化するスポーツマネジメント領域で活躍できる人材を育成する。
4位の名古屋学院大・スポーツ健康学部は、スポーツ科学や健康科学、医学の基礎を学び、心身と運動の関係を理解した上で、スポーツを通した健康づくりに貢献する人材を育成する。科学的なトレーニングやエクササイズのメニュー作成、健康リスクのある人に対する運動処方と実践指導、地域でのスポーツ振興やスポーツマネジメントなど、幅広い科目を用意し、学生一人ひとりの興味や目標に合わせて専門性を高めていく。中学校・高等学校教員1種免許状(保健体育)、健康運動実践指導者など運動に関するさまざまな資格取得を目指せる。4年間を通したキャリア教育も展開しており、3年次の「就職実践科目」など、就職に直結するカリキュラムで学生の就職をサポートしている。
<表の見方>
-
医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。