2024年学部系統別実就職率ランキング(国際系)

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2024年学部系統別実就職率ランキング(国際系)

写真=ダブル・ディグリー・プログラムを修了した昭和女子大学グローバルビジネス学部の学生



実就職率ランキングの国際系学部1位は、実就職率98.7%の金沢大・国際学類。2位は96.7%の横浜市立大・国際商学部、3位は96.6%の常磐会学園大・国際こども教育学部がランクイン。4位は96.0%の北九州市立大・国際環境工学部、5位は95.7%の昭和女子大・グローバルビジネス学部、6位は95.5%の和洋女子大・国際学部、7位は95.4%の横浜市立大・国際教養学部、8位は95.4%の中部大・国際関係学部、9位は95.2%の昭和女子大・国際学部が続いた。
*:2025年4月より、大阪常磐会大学に大学名変更。

1位の金沢大・国際学類は、「グローバル化が進んだ21世紀に、国際社会への洞察力を持ち、異文化との〈しなやかな共生〉を実現できる真の国際人」の養成を目標に、2008年4月に設置された。「国際関係・国際協力系」「地域研究系」「インクルーシブ社会構築系」の3つの系に、「国際政治」「国際経済」「英語圏研究」「アジア・日本研究」「グローバルDEI」など10のプログラムがある。1年次に基礎を学んだあと、2年次に複数のプログラムを登録し、3年次には主専攻プログラムとゼミを選択(副専攻プログラムの選択も可能)。4年次の卒業論文につなげる「経過選択制」を採用している。多くの学生が在学中に海外留学を目指すため、海外提携大学への語学研修や留学のための支援体制も整っている。

5位の昭和女子大・グローバルビジネス学部は、「ビジネスデザイン」「会計ファイナンス」の2学科を擁する。ビジネスデザイン学科は、2年次前期に同大の海外キャンパス「昭和ボストン」への留学が原則必修だ。また、隣接するテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)との「ダブル・ディグリー・プログラム(DDP)」や、同大を3年で卒業してTUJマネジメント修士を1年間で修了する「3+1プログラム」など、グローバルな環境で学べる多様なプログラムが用意されている。また、企業などと連携してビジネスを実践的に学ぶ「プロジェクト型学修」のほか、選抜された3年生が1年次の必修科目「グローバルビジネス基礎演習」で教師役を務める「TA制度」といった学科独自の取り組みにも力を入れている。

6位の和洋女子大・国際学部は、「英語コミュニケーション」「国際」の2学科を擁し、国際的教養や高い語学力、コミュニケーション能力を養う。国際交流や観光に関する専門知識と技術を備えた、世界と日本をつなぐ人材育成を目指す。企業や自治体と提携した授業や、ネイティブスピーカーの教員による異文化コミュニケーション力を養うカリキュラムが特徴で、卒業生は幅広い分野で活躍している。また、実践的・実務的な授業が多いことも特徴だ。財務会計、マーケティング論など、一般の実務を意識したカリキュラムや、PBL授業・国際フィールドワーク・キャリア教育に主眼を置いた実践的科目、ビジネス英語など、実務に直結する語学科目を設置し、多様な企業への就職をサポートしている。

9位の昭和女子大・国際学部は、2025年4月に「国際教養」「国際日本」「国際」の3学科体制へリニューアルする。国際教養学科は、2年次前期にはテンプル大学ジャパンキャンパスに国内留学し、後期は昭和ボストンへ留学。3年次以降は、海外協定校への認定留学も可能で、英語圏社会の表象文化や英語教育などを学ぶ。国際日本学科は、2年次前期に昭和ボストンに留学し、帰国後はプロジェクト型学修やフィールドワークを通して、ジャパンスタディや観光学といった分野の造詣を深める。国際学科は、英語+1言語(中国・韓国・ベトナム・ドイツ・フランス・スペイン)を基礎から学ぶ。海外留学が原則必須だ。5つの協定校での「ダブル・ディグリー・プログラム(DDP)」に参加する学生も目立つ。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。


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