2024年学部系統別実就職率ランキング(薬学系)

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2024年学部系統別実就職率ランキング(薬学系)

写真=名城大学

薬学系の実就職率ランキング1位には、実就職率100.0%の北海道大・薬学部、名古屋市立大・薬学部、名城大・薬学部がランクイン。4位は99.1%の岐阜薬科大・薬学部、5位は97.9%の東京薬科大・薬学部が続いた。

1位の名城大・薬学部は、医療倫理や調剤・服薬指導・医療情報管理などの薬学専門教育と、基礎と臨床をつなげる統合型薬学教育を通して、薬物治療のマメネジント能力を養う。患者の病態変化を再現できるシミュレーション学習を取り入れ、薬物治療について実践的に学ぶとともに、チーム医療への意識を高めている。国家試験対策にも力を入れ、4年次からはモバイル端末を活用した学習システムを導入。自ら設定した目標の達成度を確認しながら学習することができる。6年次には6回の模擬試験を実施する。また、近年の国家試験で頻出の複合問題に対応するPBL*方式を導入した「薬物治療マネジメント」では、グループごとに疾患の検査値を読み、体の状態や最適な薬品、注意点などの議論を行い、学びを深めていく。
*Problem Based Learningの略。

5位の東京薬科大・薬学部は、化学、生物学・物理学などを基礎としたライフサイエンス「薬学」を追求し、医薬品の創製、医薬品の適正使用、人の健康と健全な環境の維持に関わる薬剤師および高度な技術者・研究者の養成を目指す。「医療を担う薬学人」にふさわしい豊かな人間性を養うため、英語や人文科学、社会科学も大切にし、学生が自らの将来像に向けて必要な知識と能力を高められるコース/プログラム選択制を展開。創薬、漢方・生薬、化粧品、がん、感染症、国際薬学などから自由に選ぶことができる。また、全学生が国家試験に合格できるように、1年次から受験直前まで、国家試験対策専門機関のスタッフによる万全な対策プログラムを用意している。

<表の見方>

医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。


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