写真＝聖徳大学
福祉系の実就職率ランキング1位は実就職率97.9%の聖徳大の心理・福祉学部。2位は97.8%の関西福祉科学大・健康福祉学部、3位は97.7%の神戸女子大・健康福祉学部がランクイン。4位は97.6%の福井県立大・看護福祉学部、5位は97.5%の福山平成大・福祉健康学部、6位は97.0%の埼玉県立大・保健医療福祉学部、7位は96.8%の名寄市立大・保健福祉学部、8位は96.3%の高崎健康福祉大・健康福祉学部が続いた。
1位の聖徳大の心理・福祉学部は、「心理」と「社会福祉」の2学科を擁する。心理学科は、5つの専修（心理支援、産業・社会心理、危機管理、教育・発達心理、家族支援）を組み合わせて学ぶことで、幅広い知識と豊かな専門スキルを身につけ、社会で活躍できる人材を育成する。公認心理師カリキュラムにも対応しており、臨床心理士や公認心理師を目指して同大大学院への進学も可能だ。社会福祉学科は、「社会福祉」「介護福祉」「養護教諭」の3コースを設置。実践的な学びを取り入れ、地域社会で生かせる知識と技術を身につけた社会福祉のプロを育てる。社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、養護教諭一種免許状の2つ以上の資格・免許取得のための支援や国家試験対策も充実している。
2位の関西福祉科学大・健康福祉学部は、「健康科」「福祉栄養」の2学科を設置。健康科学科は、健康・安全・環境に関わるトータルヘルスの専門知識・技術や産業カウンセリング技術を身につけながら、養護教諭一種免許状や、健康と環境をマネジメントする第一種衛生管理者、公認心理師などの資格取得を目指して学ぶ。福祉栄養学科は、栄養学と食品学の基礎知識と栄養指導の実践技術を修得し、進路や興味に応じて3年次から3つのコースに分かれて学ぶ。臨床の場で活躍するための「臨床栄養コース」、産業の場で活躍するための「食品開発コース」、教育・福祉の場で活躍するための「栄養教諭食育コース」を用意し、管理栄養士や食品産業・食育分野で活躍する人材の育成を目指している。
3位の神戸女子大・健康福祉学部は、「社会福祉」「健康スポーツ栄養」の2学科を擁する。社会福祉学科は、ソーシャルワークを学び、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士といった社会福祉分野のプロフェッショナルに求められる実践力を磨く。国家試験対策も充実しており、毎年高い合格率を実現。2つの国家資格取得を目指すことも可能だ。健康スポーツ栄養学科は、栄養学、食品学、調理学、衛生学、医学など、食で人々の健康をサポートするための専門知識に加え、スポーツに関する幅広い知識とスキルを持った栄養士を育成する。プロスポーツや高校のチームなど、多様なスポーツの現場で実習やボランティア活動ができる機会を設けており、高い実践力を養うことができる。
8位の高崎健康福祉大・健康福祉学部は、「社会福祉」「医療情報」「健康栄養」の3学科を擁し、少人数による演習・実験・実習を通して、学生の個性を大切にした指導を行っている。豊かな教養と確かな専門知識・技術を備えた人材の育成を目指している。社会福祉学科は、社会福祉士の資格をベースに、精神保健福祉士を目指す「社会福祉コース」と介護福祉士を目指す「介護福祉コース」の2コースに分かれて学ぶ。医療情報学科は、診療情報管理士などの医療系資格と、基本情報技術者などの情報系資格のダブル取得を目指すことができる。健康栄養学科は、体験を重視しながら食品の機能と生体の仕組みを体系的に学び、実践力のある管理栄養士や栄養士を養成する。
＜表の見方＞
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医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率（％）は、就職者数÷（卒業生数－大学院進学者数）×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。
