2024年学部系統別実就職率ランキング(家政・生活・栄養系)
写真=武庫川女子大学
家政・生活・栄養系の実就職率ランキング1位は実就職率98.9%の新潟県立大・人間生活学部。2位は98.4%の仁愛大・人間生活学部、3位は98.0%の武庫川女子大・食物栄養科学部がランクイン。4位は97.6%の椙山女学園大・生活科学部、5位は97.5%の昭和女子大・生活科学部(現・食健康科学部*)、6位は97.4%のノートルダム清心女子大・人間生活学部、7位は97.2%の聖徳大・人間栄養学部が続いた。
*2021年に生活科学部から食健康科学部に名称変更。
3位の武庫川女子大・食物栄養科学部は、「食物栄養」「食創造科」の2学科を擁する。食物栄養学科は、人々の健康と栄養・食生活支援に貢献する管理栄養士の育成を掲げ、国内でも有数の最新設備を備えた教育環境が魅力。多様化・専門化する知識と技術に対応できる管理栄養士を育成する。食創造科学科は、「マネジメント(販売・流通)」「イノベーション(食品研究・開発)」の2コース制。インターンシップが必須の同学科には、100社以上の企業と連携する実践型インターンシップ研修が設けられており、所属コースの履修内容に沿った企業で就業体験を実施。業務内容を深く理解するとともに、職業意識や責任感などを培う。自身のキャリアに対する気づきを強固にする機会となっている。
4位の椙山女学園大・生活科学部は、「管理栄養」「生活環境デザイン」の2学科を設置。人間と生活を科学の視点で見つめ、健やかで快適な暮らしを実現するための理論と実践を学ぶ。管理栄養学科は、管理栄養士国家試験ガイドライン対応のカリキュラムを編成し、食と健康のスペシャリストとして、深い知識を持つ管理栄養士の育成を目指す。生活環境デザイン学科は、豊富に用意された実験・実習を通して、よりよい暮らしを創造し、提案・プロデュースに至るまで、ものづくりに関する総合的な力を養う。衣類やファブリックを扱う「アパレルメディア」、インテリアや家具について探究する「インテリア・プロダクト」、住まいや建築を学ぶ「建築・住居」の3分野から選択し、専門的な実践力を身につける。
5位の昭和女子大・生活科学部(現・食健康科学部*)は、「健康デザイン」「管理栄養」「食安全マネジメント」の3学科。健康デザイン学科は、健康について食や運動、美容などの分野を併せて科学的に学ぶ。さまざまな資格取得を視野に入れることができる。管理栄養学科は、卒業と同時に管理栄養士の国家試験受験が可能。実験・実習等を通じて幅広い専門領域を学ぶ。希望者は海外研修でグローバルな視点を養うことができる。食安全マネジメント学科は、食に関する科学的知識や技術に加えて、マーケティングやリスクマネジメント論などを学ぶ。安全性の高い食品を消費者に届けるために製造・流通・販売をトータルにマネジメントする力を養い、フードビジネスの現場で活躍できる人材を育成する。
*2021年に生活科学部から食健康科学部に名称変更。
7位の聖徳大・人間栄養学部には、栄養管理のプロを育てる「人間栄養学科(管理栄養士養成課程)」がある。管理栄養士として将来の選択肢が広がるように、「医療・栄養領域」「健康・福祉領域」「食品ビジネス・開発領域」「スポーツ栄養領域」「栄養教諭・教職領域」「総合領域」の6つの領域を柱とした教育を展開。管理栄養士、栄養士のほか、栄養教諭一種や中学校教諭一種・二種(家庭・保健)、高等学校教諭一種・二種(家庭・保健)の免許取得を目指すことができる。また、充実した施設での実験や実習のほか、インターネットを活用した自習システムにより、国家試験対策など一人ひとりのレベルに応じたサポートを行っている。
<表の見方>
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医科・歯科の単科大等を除く全国757大学に2024年春の就職状況を調査。560大学から得た回答を基にランキングを作成した。卒業生数が80人未満の小規模な学部、通信教育学部、2部・夜間主コースのみのデータは掲載していない。
各系統は、主に学部名称により分類したため、学科構成や教育の内容が似ていても掲載していないものがある。例えば、法学科をもつ大学・学部でも学部名に「法」が付かない場合、法学系に掲載していないことがある。
実就職率(%)は、就職者数÷(卒業生数-大学院進学者数)×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。大学院への進学者数が未集計の場合、実際の数値が掲載している値より高い場合がある。
文部科学省では、就職率を「就職希望者数に占める就職者の割合」で算出することを推奨しているため、各大学が公表している就職率と異なる場合がある。ここでは文部科学省が用いる「就職率」と区別するため、「実就職率」という表記を用いた。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学・学部名は現在の名称で掲載している場合がある。所在地は大学本部の所在地で学部の所在地と異なることがある。大阪公立大は統合前の大阪市立大と大阪府立大の実績を掲載した。