グローバル教育に力を入れている大学ランキング2022(北海道・東北編)
写真=北星学園大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「グローバル教育に力を入れている大学ランキング(北海道・東北編)」だ。
1位は国際教養大学で588ポイント。2位は東北大学で67ポイント。3位には小樽商科大学が29ポイントで続いた。
小樽商科大学は、110年以上の歴史を持つ単科大学。2022年4月に、帯広畜産大学、北見工業大学と法人統合し、国立大学法人北海道国立大学機構を設置した。前身の小樽高等商業学校の時代から世界に通用するビジネスマンを育てることを使命とし、英語だけでなくドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、ロシア語を教育し、「北の外国語学校」として知られてきた。現在は韓国語を加えた7言語を学ぶことができる。さらに、地域のグローバルリーダーを育成する「グローカル教育」にも力を入れ、2021年度からは「グローカルコース」をスタート。1年次からゼミナール系科目を配置し、留学生とともに英語で意見を交わしながら学ぶ科目を豊富に用意。さらに留学を組み込んだカリキュラムで、グローバルなビジネス社会で活躍できる人材を育成する。
4位は会津大学で23ポイント。5位は北海道大学で16ポイント。6位は札幌医科大学、北星学園大学、弘前学院大学、医療創生大学が4ポイントで並んだ。
北星学園大学は、開学以来、教育目標の一つとして「国際性」を掲げ、地域・社会・世界に開かれた大学として、国際交流への取り組みを積極的に行っている。キャンパスには多くの留学生が在学し、交流の機会を持ちやすいことも特色の一つだ。同大に協定校から来ている交流教員が担当する授業のほか、各協定校からの交換留学生や短期留学生と一緒に受けられる科目を設置しており、「国際ラウンジ」では留学生と日本人学生のさまざまな交流が行われ、国際交流や外国語の学習を目的とした学生の活動も活発だ。さらに、多彩な海外渡航プログラムを展開している。1年間または半年間の交換留学制度のほか、学科専門科目の中に海外へ渡航して学ぶことができる科目を多数設置。渡航期間1カ月以内の短期で実施される「海外事情」、「海外実習」などがある。
<表の見方>
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全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、624校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。