小規模だが評価できる大学ランキング2021(女子大学編)

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小規模だが評価できる大学ランキング2021(女子大学編)

 写真=恵泉女学園大学

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は「小規模だが評価できる大学(女子大学編)」だ。

1位は津田塾大学で48ポイント。創立以来、個性を重んじる少人数教育により、深い知性と豊かな人間力をもった「All- round Women」を育成してきた。1学年の定員は、学芸学部が580人、総合政策学部は110人。伝統の“一人ひとりに目の行き届く教育体制”が、確かな基礎学力と高い専門性を育んでいる。また、学生と教員の距離が近く、アットホームな雰囲気の中で学べるのも特長だ。さらに、1年次から必修の少人数セミナーを学びの中心に据え、1年次は基礎的な学習を、2年次は学生が興味のある分野を選択して学び、3・4年次は専門性を深める研究を行う。同大の徹底した少人数教育は学びと研究の基幹であり、学生の主体性やコミュニケーション力を養っている。

2位は神戸女学院大学で32ポイント。小規模大学ならではの細やかなキャリア支援を展開する同大は、年間約130回にのぼる就活講座やセミナーを開催。就活が本格化する3・4年次には、学生全員にキャリアカウンセラーとの個別面談を実施し、進路に対する悩みや不安などの相談のほか、エントリーシートや履歴書の指導など、実践面からもサポート。少人数でプレゼン力を磨く「KCキャリア塾」といった独自のプログラムも毎年数多く提供し、「就職に強い女学院」と呼ばれている。また、中学・高校の教員をはじめ、福祉・心理、バイオ・環境関連など、専門性を生かした資格の取得が可能なカリキュラムも設置。こうした取り組みにより、2021年3月卒業生の就職率は98.5%と、毎年高い実績をあげている。

3位は恵泉女学園大学で25ポイント。「自立した女性の育成」を教育目的に掲げる同大では、全学生が4年間、10人前後のゼミに必ず所属する。ゼミでは、学生自身の興味や将来の進路などを考慮した上で研究テーマを決め、ディスカッションやプレゼンテーションを通して専門的な学びを深めながら、主体的に物事に取り組む姿勢や、自分の力で問題を発見し、解決する方法を学ぶ。また、キャリア・就職支援においては、どのような環境・状況であっても、精神的・経済的に自立し、地域や社会で自らの力を発揮できるよう、社会でひとり立ちするために必要な知識や技能を養う正課授業を中心に、すべての教職員が支援に関わり、学生一人ひとりの希望や適性に即した進路を開拓できるよう指導している。

<表の見方>

全国の約2000進学校を対象にアンケートを行い、739校から回答を得た。各項目ごとに5校を選んで順位をつけてもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント……として集計した。
※印は国立、◎印は私立、無印は公立を表す。


小規模だが評価できる大学ランキング2021(女子大学編)