改革力が高い大学ランキング2019(女子大学編)
写真=昭和女子大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は改革力が高い大学ランキング(女子大学編)だ。
東京の大学が半数以上を占める
トップは昭和女子大で19ポイント、2位はお茶の水女子大で14ポイント、3位は福岡女子大で9ポイント、4位は金城学院大で5ポイント、5位は東京女子大と日本女子大で4ポイント、7位は奈良女子大で3ポイントとなった。
ランク入りした7校のうち、トップの昭和女子大をはじめ東京の大学が4校と半数以上を占めた。しかし一方、九州地区の福岡女子大、東海地区の金城学院大、近畿地区の奈良女子大と、各地区で意欲的に改革に取り組む大学にも一定の評価が集まる結果となった。
グローバル化を進める、昭和女子大
1位となった昭和女子大は、学生の「グローバルに生きる力」を高めるさまざまなプログラムを導入している。1988年の開校以来、約1万3000人の学生が学んだ海外キャンパス「昭和ボストン」に加え、2019年9月にはペンシルバニア州立テンプル大学日本校(TUJ)を世田谷キャンパス内に誘致し、キャンパス内での国際交流を実現した。さらに一定の英語力を満たすことで、60以上の国や地域の学生が在籍するTUJの授業の履修や留学も可能。日本にいながらにして、アメリカの大学の学士号が取得できる環境を整えている。
21年に新学部開設予定の金城学院大
4位の金城学院大は、19年に大学創立130周年を迎えた、東海地区随一の女子総合大学だ。文学部、生活環境学部、国際情報学部、人間科学部、薬学部の5学部に加え、21年4月には看護学部(仮称)の開設を予定しており、より幅広い分野での人材の育成を目指す。
さらに、看護学部専用校舎の建設を含む、大規模なキャンパス整備が進められており、大学全体の教育環境の向上がはかられている。
時代に即した学部再編を実施する、東京女子大
写真=東京女子大学
5位の東京女子大は、1918年の設立以来、リベラルアーツ教育を基盤にした教育で高い評価を得てきた。創立100周年にあたる2018年には、現代教養学部を再編し、国際英語学科や心理・コミュニケーション学科などを新設し、1学部5学科体制がスタート。社会のニーズに即したカリキュラムを充実させるとともに、専門教育と教養科目の結びつきを深め、さらなる「専門性をもつ教養人」の育成を目指す。
<表の見方>
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全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。