改革力が高い大学ランキング2019(関東・甲信越編)

ランキング
改革力が高い大学ランキング2019(関東・甲信越編)

写真=千葉商科大学の学生が協同で企画実施する「真間あんどん祭り」

多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は改革力が高い大学ランキング(関東・甲信越編)だ。

最先端の教育と研究を提供し続ける、千葉工業大

1位は筑波大で75ポイント、2位は千葉大で43ポイント、3位は新潟大で30ポイント、4位は千葉工業大で23ポイントとなった。

私立でトップとなる千葉工業大は、「世界文化に技術で貢献する」という建学精神のもと、創造性を育む先進的な教育を展開する工業大学だ。伝統ある工学研究に加え、近年、デザイン科学や、プロジェクトマネジメント、未来ロボティクスなど、社会が求める学科をいち早く開設し、理工系の可能性を広げる多彩な大学へと進化を遂げている。

「はやぶさ2」のほぼすべての科学観測機器の検討と開発に参画している惑星探査研究センター(PERC)など世界レベルの研究を行う一方、東京スカイツリータウン(R)ソラマチ内に、そうした最先端技術を体感できるアトラクションゾーンを設けるなど、高い発信力も大きな強みとなっている。

時代に対応した実学教育に取り組む千葉商科大

22ポイントで5位、私立では2位となったのは千葉商科大だ。商経学部、政策情報学部、サービス創造学部、人間社会学部、国際教養学部の5学部からなる社会科学系の総合大学として、社会に役立つ実学教育に取り組んでいる。

学生が学生に教えるSA(Student Assistant)制度や、子どもたちが集まる「キッズビジネスタウン いちかわ」の運営、コミュニティペーパーの発行、企業連携プロジェクトなど、学生が主体的・自主的に学ぶアクティブラーニングを導入している。また、アジア各国の大学との交換留学の実施や、アジア学生交流会(GPAC)への参加など、グローバルな取り組みにも積極的だ。

グローバル教育に力を注ぐ国際医療福祉大と東京国際大

6位は横浜市立大で6ポイント、7位は山梨大、信州大、国際医療福祉大、東京国際大で5ポイントとなった。

国際医療福祉大は、1995年に日本初の医療福祉の総合大学として開学。11学部26学科があり、6つの附属病院など附属・関連施設が充実した大学だ。留学生の受け入れをはじめとする国際性を重視した医学教育が大きな特色となっており、全学部で海外研修を実施するなど、国際的に活躍できる人材の育成に力を注いでいる。

東京国際大は1965年に「公徳心を体した真の国際人の養成」を掲げて創学。商学部、経済学部、言語コミュニケーション学部、国際関係学部、人間社会学部の5学部9学科にくわえ、2021年には国際健康学部を開設予定だ。また、より高度な英語でのコミュニケーションスキルを得るため、学部の垣根を超えて英語を学ぶ「グローバルコース」や、海外でのインターンシップを組み込んだ「グローバルビジネスコース」を設置している。

海外留学制度や外国語教育の充実に加え、スポーツを教育の柱に位置付け、スポーツを通じた「人づくり」に取り組んでいる。

<表の見方>

全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。


改革力が高い大学ランキング2019(関東・甲信越編)