小規模だが評価できる大学ランキング2019(女子大学編)
写真=神戸女学院大学
多くの受験生が迷うのが志望校選び。そこで頼りになるのがエキスパートの意見だ。全国の進学校2000校に、進路指導教諭おすすめの大学についてアンケートを行った。各項目5校連記で大学を記入してもらい、最初の大学を5ポイント、次の大学を4ポイント…として集計しランキングを作成した。今回は小規模だが評価できる大学ランキング(女子大学編)だ。
個性を重んじる少人数教育を実践する津田塾大
トップは60ポイントを獲得した津田塾大だ。創立以来、「一人ひとりに目の行き届く教育体制」を重視し、社会に貢献できる女性を多数輩出してきた。現在もその伝統は引き継がれ、1学年の定員は学芸学部が580人、総合政策学部は110人となっている。
1年次から必修の少人数制のセミナーが学びの中心に据えられ、基礎的な学習から専門性を深める研究まで、4年間を通して教員のきめ細かなサポートのもと進めることができる。また、英語教育では、英語力と専門知識が相乗効果をもたらすようにカリキュラムが組まれ、4年間で「英語で考え、英語で発信する力」を養う。
学生の力を伸ばし、社会に役立つ力を養う岐阜女子大
2位は奈良女子大で27ポイント、3位は岐阜女子大で20ポイント、4位は福岡女子大で19ポイント、5位は神戸海星女子学院大で14ポイント、6位は東京女子大で13ポイント、7位は神戸女学院大で11ポイント、8位はお茶の水女子大と昭和女子大、日本女子大、ノートルダム清心女子大が10ポイントで並んだ。
3位の岐阜女子大は、当ランキング中の北陸・東海地区の女子大ではトップとなる。家政学部と文化創造学部の2学部3学科からなる大学で、専願入試合格者を対象に入学前から学習支援を実施するなど、学生の学力を伸ばすために積極的な取り組みを行っている。
また、教員採用試験対策や管理栄養士国家試験対策をはじめとする、仕事につながる資格の取得支援も充実している。
超少人数教育が、学生の成長を支える
当ランキングには、5位の神戸海星女子学院大や、7位の神戸女学院大、ノートルダム清心女子大など、キリスト教精神にもとづく大学が名を連ねる。
これらの大学の中で、神戸海星女子学院大は、全授業の7割が20人未満、さらに3分の1が10人未満という超少人数での教育を徹底しており、アットホームな教育で「人を支え、輝く」女性の育成を目指す。
神戸女学院大も講義は1クラス15人以下、語学の授業も1クラス15〜20人と、少人数での指導を重視。教員が学生一人ひとりと向き合い、レポートにも丁寧なフィードバックを行うなど、少人数ならではのきめ細やかなサポートで、学生の成長をバックアップする。
<表の見方>
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全国の進学校約2000校の進路指導教諭にアンケートを実施し、857校からの回答を基にランキングを作成。5校連記で記入をしてもらい、1番目の記入校を5ポイント、2番目を4ポイント、3番目を3ポイント…として集計した。2019年7月調査。
大学名の◎は私立、※は国立、無印は公立を表す。